当会館のオリジナル小説、『鬼切役奇譚』に登場する円卓の騎士。
その総本山であるティンタジェル城をイメージ化しました。
前面にいるのが、ミハイルとネヴィ。アーサー殿下とグネヴィア姫です。
そして、ミハイル君が持っているのが、有名な聖剣エクスカリバー。
この小説の舞台が西暦3001年という、今から1000年後の時代であるため、騎士団といえども古臭くなく
機械化し発達した拠点を思い描いてデザインしました。
城のテイストを残しつつビルのように無機的にならないように注意してみたつもりです( ̄▽ ̄)

                ◆ ここから小説内設定 ◆

「ティン」は城砦を意味するとの説もあり、それを意識して、城は城壁に囲まれています。その城壁の厚
さは約50メートルあり、その中はビルのようにオフィス、研究機関として機能しています。
これが、戦争時は強固な壁となって、主人を守ります。
設定では、ここに辿り着くまでに訓練されたテロ対策特殊部隊が10000回は死ねます。

空に浮かんでいるのは、円卓の騎士と、彼等が率いるフィアナ騎士団の旗艦『ブリュンヒルド』。
先から最後尾までの距離が約25キロメートル、船底から中枢、てっぺんの塔までの高さが約5キロメート
ルの超絶孥級大戦艦です。
ここに、円卓の騎士、フィアナ騎士団、エインヘリアル傭兵団、ティル・ナ・ノグの本体があります。
この船の先には数百メートルになる巨大なヴァルキリーの像があり、それにもブリュンヒルドという名が
付けられています。
内部は軍施設の他に生活空間としての居住区、レジャー施設、広大な公園なども多数あり、中の人間は
一切閉息感とストレスを感じないつくりになっています。

強大な火力と防御力を誇るこの戦艦と城こそ、シヴァリースを崑崙とならぶ世界二大巨頭と言わしめてい
る要因です。
常時は、衛星軌道上にあり地球を旋回していますが、ミハイルがぴんちの時には天候の変化すら気にせず
降りてくる、かなり迷惑な戦艦です(笑)

ちなみに、日本の鬼切役や中国の崑崙にも旗艦があります。
崑崙の旗艦は『天梯(テンテイ)』。崑崙の伝説にある、天に続く梯子の名前です。
そして、鬼切役の旗艦が『天津甕星(アマツカミボシ)』。
こちらは、日本神話における星の神(金星神)の名前です。
どちらも月に停泊しており、これらだけでアメリカ軍の全空母を全滅においやれる火力と防御力を有
しているようです。
これらにくらべると、日輪機甲兵団の日輪機など、アリンコに見えます(笑)

鬼切役と崑崙の本体は月にあり、ブリュンヒルドは衛星軌道。
器使いはなんだか空に浮くのが好きなようで(^-^;)

さて、ブリュンヒルド(Brunnhilde)は、ワルキューレ、またはヴァルキリーの長女の名前です。
ヴァルキリーは8人姉妹だそうです。
北欧神話の中では、勇気ある戦士を導き、戦死した勇者を戦死者の館に運び、再び生を与える役目を与え
られています。 ヒルドorヒルデ(hilde)はヴァルキリーの別称で、この綴りを含むヴァルキリーは
「スヴァンヒルド」「ゲルヒルデ」など数人います。
ワーグナーの戯曲「ニーベルングの指輪」に登場するヴァルキリーは9人姉妹で、長女ブリュンヒルド
は謀反の罪で追放の身になり非業の死を遂げます。……あとで生き返りますが(笑)
勇敢な騎士を見守る戦乙女としてのイメージをこの旗艦にあてはめてみた、という訳です。

小説の中でも最強を誇る彼等も、これからどんどん出していくつもりです。
御期待頂けると嬉しいです(^^)

 

2003年10月16日

MUSIC<Title roop2(真・女神転生III)>