戦国IXA・毛利勝永

このイラストは、「戦国IXA」イラストコンテスト用に描いた
戦国武将、毛利勝永(もうりかつなが)です。
戦国IXA自体のキャラクターイラストが史実に基づいてなくても
全く構わないファンタジーオッケーなものなので、かなり甲冑
にアレンジが加わっています。

さて、大阪の陣において、西軍豊臣側で真田幸村と双璧を成して
活躍し武勲を上げた武将が、毛利勝永です。
ネットで使われるタグに「もっと評価されるべき」というのが
ありますが、毛利勝永こそ、まさに「もっと評価されるべき」
戦国武将だと思います。

1615年の最期の決戦となる夏の陣において、勝永は真田幸村と
共に徳川の本陣に突撃、小笠原秀政、本多忠勝の次男本多忠朝など
名だたる勇将を次々と討ち取り、榊原康勝、酒井家次、仙石忠政
らの部隊を次々と撃破していく戦国無双ぶりを発揮します。真田幸村が
家康の本陣へ肉迫し得たのも、勝永の大活躍があってこそで、評価が
まったくなされないというのも、可哀想というよりも「ありえない
信じられない」という評価が妥当な武将です。

しかも勝永は、幸村が討ち死にする中で剣林弾雨の中大阪城まで帰って
おり、そこで豊臣秀頼の介錯を勤めたのも勝永とされています。

正直「なんで評価されてないの?????」と疑問ばかりが浮かんで
くる「主役級」の武将だと思いました。

たぶん、江戸期などに流行った講談において真田幸村親子の活躍が
人気が出始めた時に「他にすげー活躍したやつがいたら、幸村
の話が売れないだろう」ということで不当に評価を下げられたので
しょうね。
また、ほとんど立身出世に無頓着だったとも言われており、名言も残
しておらず、彼の親族に凄い武将がいない、無双状態だったのが大阪の陣
のみ、というのも、語り継がれ難かった要因なんでしょうね。
でもまあ、派手で突撃かます馬鹿武将とか、派手な身なりや台詞にこだわる
無能武将より、はるかにクラスは上だったんじゃないの?と調べていて
思ってしまいました。
でも話に残りやすいのは馬鹿の方なんですよねえ(笑)

戦国武将をちゃんと知っている人にはとても評価が高い勝永。
しかし、「戦国BASARA」などのおかげで、幸村に大きく水をあけられ
無視されているのが、ちょっと気の毒な感じです。
ということもあり、イケメン武将としてデザインしましたw


 

2012年2月5日