艦隊これくしょん オリジナル艦娘「神風」

「艦隊これくしょん」というブラウザゲームを最近遊んでます。
これは、第二次世界大戦当時の大日本帝国海軍の戦艦を擬人化して、美少女に
してしまったゲームです。
そこでは、戦艦とは思えないような女の子がドンパチやらかしております(笑)
擬人化された女の子は「艦娘(かんむす)」と呼ばれて、たくさんのアンソロジーや
同人も生まれています。
中には、まだゲーム内で実装されていない艦娘を勝手に描き上げてしまう絵師も現れて、
描かれた娘は「オリジナル艦娘」としてpixivなどで数多くアップされています。
今回私が描いたのはそのオリジナル艦娘です。

「神風」といえば、「神風特別攻撃隊」、いわゆる「特攻隊」が有名ですね。
しかし、大平洋連合艦隊の駆逐艦の中にも「神風」はいました。
数多くの駆逐艦の中で、神風は「神風型駆逐艦」の一隻として建造され、二代に渡って
名前が引き継がれましした。
神風型駆逐艦(かみかぜかたくちくかん)は、大日本帝国海軍が保有した駆逐艦の艦級で、
朝風型とされる場合もあるようですね。

今回描いた娘は二代目の駆逐艦で。日米大戦の中で生き残った、数少ない駆逐艦でもあります。
三菱長崎造船所で建造され、1922年12月28日に竣工し、当初の艦名は「第一駆逐艦」。
1924年4月「第一号駆逐艦」に改称されますが、当時の船員からは大変不評だったようで、
1928年8月1日に「神風」と改名され、終戦まで戦い続けました。
アンダマン諸島輸送作戦では、沈没した「羽黒」の船員320名を救助したりバンカ海峡で
重巡「足柄」がイギリス海軍潜水艦「トレンチャント」の雷撃を受け沈没した際は、その
乗員のほぼ全員を救助しシンガポールに入港しており、起動力を生かした救援行動も行
なっています。

そんな駆逐艦神風には有名なエピソードがあります。
それが、アメリカ海軍の潜水艦ホークビルとの一騎討ちです。
春日均少佐が艦長として乗り組んだ神風は、シンガポールからハッチェンに向かう輸送船団の
護衛任務についていました。
そこで戦闘状態になった潜水艦が米潜水艦ホークビルです。
しかし、ホークビルの魚雷は発射した全てが外れ、魚雷を躱し切った神風に肉迫され機雷が
命中、浮上したホークビルは神風と一騎討ちする覚悟でした。
しかし機雷によって駆動部に異常をきたしたホークビルは海の底に沈み深度33メートルの
海底に沈座。神風は水面上に浮かんできた木片や油膜からホークビルをおおむね撃沈した
ものと判断、19時過ぎまで探査と爆雷攻撃を繰り返します。この間、ホークビルでは神風が
上部を通過するたびに「最後の時が来た」と腹をくくっていたようですが、神風の機雷は
ホークビルを撃沈させられず、神風は船団に戻っていきます。
開戦劈頭に鹵獲したボフォース 40mm機関砲を、この時期の神風は装備していたとの記録も
あるようです。

戦後、神風の春日均艦長とホークビルのスキャンランド艦長は1953年以来幾度か文通し、
スキャンランド艦長は春日艦長を「最も熟練した駆逐艦艦長」として称え、これに対し
春日艦長は「今思うと、沈めんでよかった。何かこれでほッとした気持です」と述懐した
そうです。

こういうエピソードから、もし駆逐艦神風が実装されたら、回避、対潜、回避が非常に高く、
索敵は並の駆逐艦として着任しそうな気がします。

日米の軍人同士は、激戦を繰り広げながらも、それぞれの作戦行動を賞賛したり、相手国
の兵士を救助するなど、様々な光と闇のエピソードがあります。
戦争というと悲しく無惨な印象をうけ、当時の歴史から目を背ける人も多いですが、この
「艦隊これくしょん」で、当時の海軍がどのような歴史を歩んできたか、その歴史に少し
でも興味を持ってくれる人が増えると嬉しいですね(^^)

そして色々と海軍の戦艦を調べててふと思った事w



正規空母大鳳は、甲板に鋼のような装甲を施した装甲空母で計画では魚雷にすら対応する
「大鳳改」の構想もあったとか。
大砲の弾すら弾く空母とか、凄いですね。
シャルンホルストは、ドイツの商船を譲り受け、改装した空母です。
のちに「神鷹」と名前を改めますが、商船を改造した空母は、基本的に「鷹」の名前を付け
られているようですね。

艦隊これくしょんでは、数多くの戦艦が擬人化されて実装されていっていますし、登録者数
もうなぎ上りのようですし、これからどんな風に発展していくのか、楽しみなゲームですね(^^)




2013年12月17日