釧路湿原は、釧路川流域に広がる広大な湿地。
東西は25km、南北は35kmにも及ぶ。
1980年にラムサール登録地になり、1987年には、2万6861ヘクタール
が条約登録地として国立公園に指定された。
原始の自然が保たれた場所で、学術的にも貴重な動植物が多い。
天然記念物のタンチョウ鶴をはじめ、約2000種の生物が確認されており、
ヨシやスゲに覆われた大平原に河川、湖沼、地塘群が点在する。
植物は600種、昆虫は1150種にもなるというから、凄い。
釧路湿原は約2万年前氷河期のおわり、凍っていた土地が溶け、膨張した
海が内陸に流れ込んだ事から始まる。
この入り江が6000年前を境に気温が下がり、海水が海に戻る「海進」が
起こり、3000年前に、海水は全てなくなってしまう。
後に残った土地に土砂や枯れた植物などが1年に1mmずつ体積し泥炭層
を形成、日本の6割を占める釧路湿原ができあがる。
ちなみに、ラムサール条約には、琵琶湖も指定されているが、
クッチャロ湖の1607ha、霧多布湿原の2504ha、厚岸湖・別寒辺牛湿原
の4896ha、そして釧路湿原の7863ha、ウトナイ湖の510ha、と、
大きさは琵琶湖にかなわないものの、数では北海道が圧倒的に多い。
ラムサールとは中東イランの都市の名前で、ラムサール条約とは、
『特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約』という。
やたら名前が長いので、縮めてラムサール条約と言っている訳だ。
日本では2002年スペイン会議で北海道の宮島沼、名古屋市の藤前干潟
が登録申請され、13箇所が登録される事になる。
釧路湿原内の主な観光地としては、釧路湿原展望台、タンチョウ鶴公園、
細岡展望台、達古武沼、達古武沼オートキャンプ場、塘路湖、
シラルトロ湖、コッタロ湿原展望台などがある。