新しく発言する EXIT 「北へ。」
おまたせしました、かな?


















  おまたせしました、かな? 岡村啓太 2002/10/23 18:24:50 
  AnotherStoryofTanya 岡村啓太 2002/10/23 18:25:40  (修正2回)
  <上からのつづき> 岡村啓太 2002/10/23 18:27:44  (修正2回)
  <上からのつづき> 岡村啓太 2002/10/23 18:31:56  (修正2回)
  <上からのつづき> 岡村啓太 2002/10/23 18:33:47  (修正2回)
  <上からのつづき> 岡村啓太 2002/10/23 18:35:56  (修正2回)
  <上からのつづき> 岡村啓太 2002/10/23 18:36:56  (修正1回)
  │└<左上からのつづき> 岡村啓太 2002/10/25 22:42:31 
  │ └<上からのつづき> 岡村啓太 2002/10/25 22:43:11 
  あとがき 岡村啓太 2002/10/23 18:37:46 
  思いの滴は、石をも貫く・・・ 久保 真@ターニャ王朝後方支援部隊長 2002/10/24 00:11:38  (修正1回)
  │└大変参考になります 岡村啓太 2002/10/24 02:02:24  (修正1回)
  │ └それはですね・・・『追加あります』 久保 真@ターニャ王朝後方支援部隊長 2002/10/25 02:53:24  (修正2回)
  │  └『追加』の返事です 岡村啓太 2002/10/26 17:38:08 
  仕立て直しました『雄さんへのお詫び追加』 岡村啓太 2002/10/25 22:48:01  (修正2回)
  │└はいはい〜、やっときます〜(笑)2002/10/26 21:30:43 
  まさにタイトルどおりですね。 ろっきゃん 2002/10/26 10:53:31  (修正1回)
  │└お褒めいただき光栄です 岡村啓太 2002/10/26 15:51:44  (修正1回)
  1話とまとめて・・ 長良川の鮎 2002/11/04 14:57:27 
   ├感想とご意見ありがとうございます 岡村啓太 2002/11/04 18:38:30 
   └こっそりと・・・(にやり) 久保 真@ターニャ王朝後方支援部隊長 2002/11/19 20:16:51 
    └あっさりと・・・ 長良川の鮎 2002/11/19 23:04:57 
     └解らないな・・・ 久保 真@ターニャ王朝後方支援部隊長 2002/11/19 23:37:47 
      └解答 長良川の鮎 2002/11/20 00:46:55 
       └一足遅かったか・・・ 久保 真@ターニャ王朝後方支援部隊長 2002/11/20 01:09:47  (修正1回)


















  おまたせしました、かな? 岡村啓太 2002/10/23 18:24:50  ツリーに戻る

おまたせしました、かな? 返事を書く ノートメニュー
岡村啓太 <vhhyhipvfj> 2002/10/23 18:24:50
どうも岡村啓太です。

ようやくAnother Story of Tanya の第2話をお届け出来ます。

ホントはもっと早くにお届けする予定でしたが、急遽北海道に旅行などしてしまい。
そこでの体験などをもとに修正を加えている間に今までかかってしまいました。

それから、仮名だった第1話のサブタイトルも変更しましたので。

それでは本編をどうぞ。


















  AnotherStoryofTanya 岡村啓太 2002/10/23 18:25:40  (修正2回) ツリーに戻る

Re: おまたせしました、かな? 返事を書く ノートメニュー
岡村啓太 <vhhyhipvfj> 2002/10/23 18:25:40 ** この記事は2回修正されてます
Another Story of Tanya


ガシャーン

 工房にガラスの砕ける音が響く。
 それは今、彼女が足元に叩きつけたモノから聞こえてきた。

「はぁ・・・はぁ・・・」

 呼吸が荒い、心臓が嘘のような速さで血液を全身へと送っている。
 荒い息を吐きながらターニャは視線を下げた。
 すると足元に砕けた赤いガラス片が飛び散っている。

 ターニャは今まで1度も自分が造った作品を自らの意思で壊したことなどなかった。
 どんな失敗作でも、どんな気に入らない出来のモノでも、自分が魂を込めて造ったモノだから、ぞんざいな扱いなどは出来なかったからだ。
 でも、もうダメだった。
 前回造ったものはかなり良い出来で、夕焼けの赤にかなり近づけたと思っていた。
 だから今回のモノはかなり自信があったのだ。
 でも・・・出来上がったモノは前回のモノにすら及ばない酷い出来だった。
 前回、何かを掴んだような気になっていた彼女には、このことはひどくショックだった。

 彼女は今まで思いつく限りのとこを全て試みてきた。
 しかしそのことごとくが失敗に終わっている。
 今回のモノがダメだったのなら、
 もう打つ手がなかったのだ・・・。
 その事実が彼女を打ちのめし、
 今までのことで限界まで磨り減っていた心が
 ついに擦り切れてしまったのだ。



第2話 砕けた心 開いたハート


 周囲からは彼女の身体に突き刺さすような視線があびせられた。

「あっ・・・」

 少し気が治まってきていた彼女はその気配にようやく気づいた

「っ・・・!」

 そして居た堪れなくなって工房を飛び出した。

 あの場所にはいたくない。

 その思いだが今の彼女を突き動かしていた。
 工房を飛び出した彼女はそのまま駆け足で駅へ向かう。
 そしてちょうど目の前に到着した汽車に飛び乗った。

「はぁはぁ・・・」

 息が苦しい。
 心臓が悲鳴をあげている。
 ここまで全力で走ってきた影響を心臓が1番強く受けていた。
 ターニャは普段なら心臓に負担をかけるようなことは絶対にしない。
 彼女はいつもの時の様に目を閉じ、胸に手をあてて呼吸が治まるのを待った。
 すると、だんだんと呼吸も心臓も楽になってくる。

「・・・・・・ふぅ」

 彼女は呼吸が落ち着いたのを見計らって目を開けた。
 すると目の前には車窓から見える風景があった。
 うつろな目でその風景をなんとなく眺める。
 どれくらいそうしていただろう。
 ふと、窓ガラスに薄く自分の顔がうつっていることに気づいた。
 その顔はやけに歪んで見えた。

(酷い顔・・・)

 そんな自分を見ているのが嫌で、彼女は次の駅で降りた。



 しかしターニャは駅を降りたことをすぐに後悔した。
 その駅は札幌駅だったからだ。
 今の彼女は人ごみの中を歩くような気分ではなかったから。
 でも、もう1度汽車に乗るような気分でもなかったため、ターニャは人気の少ない北の方の出口を目指して歩き出した。

<つづく>


















  <上からのつづき> 岡村啓太 2002/10/23 18:27:44  (修正2回) ツリーに戻る

Re: おまたせしました、かな? 返事を書く ノートメニュー
岡村啓太 <vhhyhipvfj> 2002/10/23 18:27:44 ** この記事は2回修正されてます
<上からのつづき>

 どのくらい歩いただろうか。
 あまりこちらの方には来ないので彼女は自分が何処にいるのか良く分からなくなっていた。
 そしてしばらくすると木で囲われた広い敷地が見えてきた。
 彼女は誘われるように、なんとなくその並木道に沿って歩いた。
 すると木々の間から中を覗くと大きな建物が見える。

(何の建物でしょう?学校でしょうか?でも、学校にしては敷地が広すぎる気がしますし)

 でも、彼女の周りには学生風の人の姿がたくさん見うけられた。
 彼女はナホトカの小さな学校しか知らず、そこすら満足に出てはいないため、ここが何なのか判別することが出来なかった。
 そんな風に敷地の中を眺めながら歩いていると、

「ターニャ?」

ビクッ!!

 突然後ろから名前を呼ばれ、ターニャは大きく身体を震わせて驚いた。
 慌てて振り返ると、そこには1人の男性が立っている。

「あ、秋吉さん!」

 その人物は以前会った葉野香の恋人の秋吉耕治だった。
 ターニャはまさかこんな所で見知った人と出会うとは思っていなかっただけに余計に驚いていた。

「やっぱりターニャだ。人違いだったらどうしようかと思ったよ」

 秋吉は安堵の表情を浮かべながらターニャに微笑みかけた。
 何故か彼女はその笑みに安心感を覚え、足を止めた。

「こんな所で会うなんて、すっごい偶然だね。もしかしてここの留学生ってことはないよね」

「はい、違います。もしかしてここははやかや秋吉さんが通っている大学なのですか?」

「そうだよ」

「そうだったのですか・・・」

 ターニャは改めて敷地の中の建物に目を向ける。

(こんな大きな学校でいったいどんな勉強をしているのでしょうか?)

 それはいくら考えても彼女には想像もつかなかいことだった。

「ところで今日はどうしたの?仕事は休み?」

「あっ、はい・・・。まぁ・・・」

 まさか職場を飛び出してきたとは言えず、ターニャはあいまいに頷いた。

「じゃあ今は散歩の途中か何か?それとも買い物か何かに行く所かな?」

「そんなところです」

 ターニャはどうにかぎこちなく笑みを浮かべながら答えた。
 しかしその答えも嘘であったので、少しだけ胸に罪悪感が芽生えた。

「そっか。じゃあターニャってこの辺りに住んでるの?」

「いいえ。私は職場の寮に住んでいますから、この辺りではありません」

「そうなんだ。僕はこの近くに住んでるんだよ」

「たしか・・・1人暮らしでしたよね」

「うん。今まで1人暮らしなんてしたことなかったから、色々大変だけどね・・・家事とか」

「はやかは家事とか、やりに来てはくれないのですか?」

「残念ながら、引っ越しの時に1度手伝いに来てくれたっきりです」

「そうなんですか」

「これって、やっぱり警戒されてるのかな?」

「うふふ、そうかもしれませんね」

 自分が今笑っている。
 その事が彼女はとってはとても不思議な事に思えた。

(さっきまでどろどろとした暗い気持ちを抱えていて押し潰されそうになっていたはずなのに。
 何故なのだろう。
 彼と話していただけなのに。
 彼の持つ雰囲気のせいでしょうか。
 それとも彼が私に向けてくれる笑顔がすごく自然だからでしょうか。
 理由は良く分からないけど・・・。
 ただ、ずいぶんと心が楽になっている)

 そのことだけは事実だった。

<つづく>


















  <上からのつづき> 岡村啓太 2002/10/23 18:31:56  (修正2回) ツリーに戻る

Re: おまたせしました、かな? 返事を書く ノートメニュー
岡村啓太 <vhhyhipvfj> 2002/10/23 18:31:56 ** この記事は2回修正されてます
<上からのつづき>

「秋吉さん。今日はこれから何か予定はありますか?」

 この時、彼女は無意識のうちに勝手にしゃべり出していた。

「えっ。いや、今日はもう講義もないし、別にこれといった用事はないけど」

 そして

「だったら、今日1日私に付き合ってくれませんか」

 とんでもない事を言っていた。



 ターニャは自分でも何故突然あんなことを言ったのかは分からなかった。
 ただ自然と口について出た言葉だった。
 そんな想いを露とも知らない秋吉は

「へっ?」

 と、間の抜けた声をあげた後、彼女の願いを快諾した。

「で、何処に行くの?」

「あっ、はい。あのですね・・・」

 そう聞かれてターニャは困った。
 自分でも突然の成り行きでこうなったので、何処に行くかなんて決めていなかったからだ。

「えっと、その、あの・・・」

 そしてどうにか頭に浮かんできたものは

「大学の中を案内してください」

 というものだった。



 それからターニャと秋吉は連れだって大学の中へ入っていった。
 しかしターニャは今まで男性と並んで歩いた事などほとんどなく。
 かなり緊張しながら秋吉の隣を歩いていた。
 そして改めて見る大学の中はターニャが想像していたものより、ずっと広かった。
 
(こんなにたくさんの木が植えてるなんて・・・まるで公園のよう)

 そんな事を考えながらターニャはきょろきょろと周りを見渡しながら歩いた。

「ターニャは大学に入るのは初めて?」

 そんなターニャの態度を見て、ふと秋吉は勘を働かせて聞いてみた。

「はい、そうです・・・」

 ターニャは自分が満足に学校に行っていなかったことを見透かされたような気になり、恥ずかしくなってうつむいてしまう。

「そっか。大きくて広いよね大学って。僕も最初に来た時は驚いたよ」

 しかし秋吉はターニャの内面の想いには気づかず、柔らかく微笑みかけた。
 それだけでターニャの心は随分と落ち着いてくるのだった。

(不思議な人・・・。そしてきっと、とても優しい人・・・)

 その時、彼女はそう感じた。



「あれが法学部の建物。あっちが文学部で、その隣が教育学部。
このあたりは普通の学部が並んでいるけど、もっと向こうには
電子科学研究所とか、低温科学研究所とか、遺伝子病制御研究所とか難しい建物のあるんだよ。
他にも北海道ならではの農場とか、獣医学部とか、家畜病院とかもあるんだけどね」

 秋吉は道すがら出来るだけ丁寧に大学のことを説明して歩いた。
 しかしターニャには彼の話す内容をほとんど理解出来てはいなかったが。
 けれど、ターニャは彼が一生懸命説明してくれる姿を見ているのだけで、なんだかうれしくなった。
 そしてふと思った。

(私はこんなに男性と話せる方だったろうか?秋吉さんははやかの恋人だから話易いのでしょうか?)

 どちらかといえばターニャは男性と話をするのは苦手としていた。
 だけれど秋吉とは自然に会話をしている。
 ターニャ自身もそのことを不思議に思っていたが、しばらくするとそんな事も忘れ、ただ秋吉との会話を楽しんだ。

<つづく>


















  <上からのつづき> 岡村啓太 2002/10/23 18:33:47  (修正2回) ツリーに戻る

Re: おまたせしました、かな? 返事を書く ノートメニュー
岡村啓太 <vhhyhipvfj> 2002/10/23 18:33:47 ** この記事は2回修正されてます
<上からのつづき>

「ま、色々あるけど1番特徴的なのは緑が多いってことかな。これは僕が東京から来たから思うのかもしれないけど」

「いいえ、たしかにここは緑が多いと思いますよ。まるで公園のようです」

「公園か・・・。たしかに向こうには池もあるし、そんな感じにも見えるね」

「池まであるんですか?」

「そうだよ。そんなに大きくはないけど。行ってみる?」

「はい。ぜひ」



 秋吉が案内されて来たその場所は木々に囲われた池だった。
 そこは大学内ではちょっとした余暇を楽しむ憩いの場として利用されている所だった。
 池の周りにはたくさんの植物が芽吹き、周囲のベンチでは人々が本を読んだり、おしゃべりをしたりしている。
 そして池の中ではたくさんのカモが泳いでいる。
 ここのカモはけっこう人に馴れているためある程度までなら近寄っても逃げたりしなかった。

「うわ、可愛いですね。カモがこんなにたくさん。まるで道庁の池みたいですね」

「そうだね。あそこほど大きくはないけどね」

 ターニャはしゃがみこんで近くまで寄って来たカモに触ろうと手を伸ばした。
 けれど、カモは嫌がって逃げてしまう。

「あっ、逃げちゃいました」

 ターニャは少し寂しそうに逃げたカモを目で追った。

「ははっ。馴れていても、さすがに触るのは無理だよ。ここで少し休んでいこうか?」

「はい」

 秋吉は近くのベンチまで行って、軽くその上を払ってから腰掛けた。
 ターニャも彼にならって隣に腰掛ける。
 そのベンチはそれほど大きくはなかったので、隣に座ると秋吉との距離がかなり近くなってしまう。
 ターニャはこんなに男性に近づくのは初めてなので、緊張のためか心臓の鼓動が早くなっていった。

(心臓が・・・。秋吉さんに聞こえてしまわないでしょうか・・・。もし聞こえていたら変に思われるでしょうか?)

「ところで仕事の方はどう?順調?」

 ターニャの動揺とは裏腹に、秋吉の方は何とも無い様子で、軽くそう聞いてきた。

ドクン!!

 しかしその内容はターニャの心臓をさらに大きく高鳴らせる。
 そしてその言葉は工芸館での出来事を思い出させるのに十分な力を持っていた。
 それはターニャは今までの明るい気分が嘘だったかのように心を重くさせた。

(私はその職場から逃げ出してきたのに・・・)

 ターニャは不思議なことに今までホントにそのことを忘れていたのだ。
 それは秋吉の持つ、穏やかな雰囲気にのまれていたからだろうか。

「ええ、なんとか・・・」

 そんな秋吉に余計な心配をかけさせたくはないターニャはなんとか頷いてみせた。

「そっか。それじゃあ夕焼けの赤の方はどう?完成した?」

 しかしそれは今のターニャが最も辛いことを尋ねられる結果を生んだ。
 そしてターニャの心臓は発作が起こったかの様に苦しくなってきた。

「いいえ、それはまだ・・・」

 それでもターニャは懸命に答えた。
 けれど今度は鎮痛な思いが顔にも声にも出てしまった。

「そうか・・・」

 それを察した秋吉も表情を少し暗くした。
 しかしこの時の秋吉はまだターニャの本当の辛さまで読み取ることまでは出来ていなかった。
 
「夕焼けの赤か・・・。どんな色なんだろうな・・・」

 そのため、こんな軽口も出てくる。

<つづく>


















  <上からのつづき> 岡村啓太 2002/10/23 18:35:56  (修正2回) ツリーに戻る

Re: おまたせしました、かな? 返事を書く ノートメニュー
岡村啓太 <vhhyhipvfj> 2002/10/23 18:35:56 ** この記事は2回修正されてます
<上からのつづき>

 そんな秋吉の態度に安堵を憶えたターニャは少しずつ心臓が楽なってくるのを自覚した。
 どうやらこの苦しさは精神的なものだったようで、発作ではなかったようだ。

「お見せしましょうか」

 そして秋吉の軽い口調に安心感をおぼえたターニャは話をするだけの余裕を取り戻せていた。

「えっ?」

 ターニャは父から貰った夕焼けの赤のペンダントを取り出すと、彼に眼前に吊るして見せた。

「へぇー・・・。これが夕焼けの赤か・・・」

 秋吉は好奇心いっぱいの顔でペンダントをしげしげと見つめた。

「キレイな色だね」

 秋吉は素直に思ったことだけを伝えた。
 もっと気の効いたことを言いたかったのだけれど、この言葉の他には浮かばなかったのだ。

「はい、私の1番好きな色です」

 それでもターニャは十分にうれしかった。
 笑顔でそう言ってくれた秋吉を見て、ホントにそう思ってくれていることがちゃんと心に伝わってきたからだ。

「でもこれはどうしたの?」

「これは父が作ったものなんです」

「お父さんが?」

「はい、ツヴェト・ザカータ。夕焼けの赤はもともとは父が最初に作りだしたものなんです。
ロシアでガラス職人をしていた父はある日、
 『ターニャ!ついに出たぞ!これが夕焼けの赤だ!』
そう言って大喜びしながら私に小さなベネチアン・グラスを見せてくれました。
当時の私にはそれがどれだけすごいことなのか分かりませんでした。
けれど出来あがったグラスの見事さと父の笑顔がうれしくて一緒に大喜びしました。
私のとってこの色は父の笑顔の色なんです。
でも父はこの製法を誰にも伝えないまま病気で他界してしまいました。
だから私はどうしても夕焼けの赤を作りたかった」

 秋吉は真剣にターニャの話に耳を傾けた。
 そして彼女がいかに父親のことを想っていたか、
 そして夕焼けの赤が彼女にとって、どれほど大切な想いの詰まったものであるかを知った。
 そして目の前の小さく可憐な少女がこれほどまでに強い想いを持っていることの驚き、同時に感動にも似た思いを彼女に抱いた。

(私は何故彼にこんな話をしているのでしょう?今まで父の事は誰にも・・・はやかにさえ言った事はなかったのに・・・)

 ターニャは自分の口がつむぎ出す言葉を耳にしながら、ふと考えた。
 しかしターニャの思いとは裏腹に彼女の口は止まることなく次の言葉をつむぎ出していった。

「でも・・・私はもう夕焼けの赤を作るのをやめるかもしれません・・・」

 しかもそれは、自分の1番弱い部分をさらけ出す言葉だった。

「ええっ!!どうして?お父さんの形見の色なんだろ!?」
 
 それは、さっき自分を感動させた少女と同じ人物が言った言葉とは秋吉には信じられなかった。
 だから彼は強い口調で問い返した。
 その言葉はターニャにとって、うれしい言葉ではあった。
 しかしその言葉では彼女の心の闇を払うだけの力はなかった。

「私は今日、夕焼けの赤を出すために作った自分の作品を床に叩き付けて割りました。
そんなことは今まで1度もしたことはなかったのにです。
何故だか分かりますか?」

 ターニャの語る言葉はたんたんとしていて冷たく、
 まるで感情がない人形がしゃべっているようにも聞こえた。

<つづく>


















  <上からのつづき> 岡村啓太 2002/10/23 18:36:56  (修正1回) ツリーに戻る

Re: おまたせしました、かな? 返事を書く ノートメニュー
岡村啓太 <vhhyhipvfj> 2002/10/23 18:36:56 ** この記事は1回修正されてます
<上からのつづき>

「えっ!?それは・・・」

 そんな突然のターニャの変貌に驚いた上、突然思いもかけないことを問われて秋吉は口篭もった。

「ガラスを叩きつけた時、2つの感情が私に生まれました」

「・・・」

 秋吉はターニャの持つ奇妙な雰囲気に飲まれて言葉を発する事が出来ない。

「‘怒り’と‘憎しみ’です」

「えっ?」

「‘怒り’は夕焼けの赤を作り出せない未熟な私自身に向けられました。
そして‘憎しみ’は・・・夕焼けの赤自体に向けられたのです」

「・・・どういうこと?」

 ターニャの独白に軽い混乱を起こしていた秋吉には彼女の言葉が理解できずに尋ね返していた。

「・・・・・・そのままの意味です。
私はあの時、たしかに何時までたっても自分の思い通りにならない夕焼けの赤に憎しみを覚えたのです。
その結果が、床に叩きつけるという行動です。
あの時のモノは一瞬の衝動でしたが、このままでは本当に憎むようになってしまうかもしれません!
私は・・・夕焼けの赤を嫌いにはなりたくない・・・。
だから・・・もうやめるのです・・・」

 最初は能面のようだったターニャの顔も、話すにつれて苦渋と悲しみの色が現れてきた。
 そうなると顔をまともに上げておく事が出来ず、だんだん頭が下がってくる。
 そして何時しか目には涙が溢れてきて、ターニャの視界を歪ませていった。

「ターニャ・・・」

 秋吉さんは何か言おうとしたが、ターニャの名前を呼ぶだけで次が続かなかった。
 ターニャの耳にも彼の言葉はちゃんと聞こえてはいない。

「もう・・・疲れてしまったんです」

 それは、全てを諦めきってしまった者の心を奥底の暗い部分から滲み出る言葉だった。

ポタ

 とうとうまぶたに留まり切れなくなった涙は膝へと落ちた。

ポタ ポタ

 そうなると、次から次へと零れ落ちてゆく。
 ターニャはそのまま零れ落ちるにまかせていた。

「ターニャ!しっかりして。ここで諦めちゃダメだ!!」

 秋吉はターニャの涙を見た途端、彼女の肩を掴んで顔を上げさせると、険しい表情でそう言った。

(!)

 タ−ニャはあまりに突然のことだったので、一瞬驚きのあまり呆然としてしまった。
 しかし驚いていたのは、そう言った秋吉本人も同様だった。
 今の行動も言葉も意識して出てきたものではなかったからだ。
 ただ言葉が勝手に口から滑り出してきたのだ。

「お父さんのことが大好きだったんだろ。だったら嫌いになんかならないさ。
今までがんばってきたんだから、ここで諦めちゃいけないよ」

 だから今度は出来るだけ優しく語りかけた。
 しかし今のターニャにはその優しさに気づいて、受け入れるだけの心のゆとりを持ち合わせてはいなかった。

「アナタに私の何が分かると言うんですか!私のことはほおっておいてください!!」

 そのため、ターニャは自分の肩を掴む秋吉の手を振り払った。
 すると、その拍子に彼女の手に握られていた夕焼けの赤のペンダントがスルリと手から抜け出した。

「あっ!」

 ペンダントは驚く彼らを尻目に真っ直ぐ地面に向かって行き。

パリン

 という小さな音を残してあっけなく砕け散った。

「ああっ・・・」

<つづく>


















  │└<左上からのつづき> 岡村啓太 2002/10/25 22:42:31  ツリーに戻る

Re: <上からのつづき> 返事を書く ノートメニュー
岡村啓太 <vhhyhipvfj> 2002/10/25 22:42:31
<左上からのつづき>

 ターニャは慌てて駆け寄って拾い集めた。
 けれど彼女の掌には夕焼けの赤の破片と、中に収められていた金のハートが残るだけだった。
 しかしそこで彼女は変な事に気がついた。
 彼女の掌には何故かハートが2つあったのだ。

「なぜ・・・ハートが2つに?」

 よく見てみると2つになった訳ではなく。もともとハートは2つに開くようになっていたようだ。
 そしてハートの裏にはターニャ父親の執筆で書かれた文字が

「これは!夕焼けの赤の成分表!!」

「ええっ!!」

 ターニャの隣で鎮痛の思いで立っていた秋吉も、ターニャの驚きの声で我に返り、彼女の掌の中を覗き込んだ。

「ホントだ、何か書いてある」

 それは秋吉には何が書いてあるのかさっぱり分からなかった。
 しかしターニャの表情を見る限り、夕焼けの赤の成分表に間違い無いのだろうとおもった。

「・・・そうか。ハートを開くと成分表が出てくるようになっていたのか」

「ハートを開く・・・あっ!」

 ターニャは秋吉の言葉を聞き、遠い昔の父の言葉を思い出した。
 それはまだターニャが小さい頃の、ナホトカで父親と暮らしていた頃の懐かしい思い出。

「アクトロイ スワヨー セルツェ・・・。そうだったんだ・・・」

 そしてすべてを理解したターニャのは目からは再び涙をこぼれ落ちた。
 でも今度は悲しみの涙ではなく、うれし涙であった。

「ど、どうしたの!ターニャ?」

 しかし秋吉はターニャが突然泣き出してしまったので狼狽してしまう。

「すみません。突然泣き出してしまって・・・。父の言葉を思い出したんです」

「お父さんの言葉?」

「はい」

 ターニャは涙を拭うと秋吉の目を見ながら語った。
 その目には、もう涙は光ってはいない。

「アクトロイ スワヨー セルツェ・・・。オープン ユア ハート・・・。心を開いてごらん・・・。
身体が弱くて、引っ込み思案だった私に父がよく言ってくれた言葉でした。
すべての答えはそこにあったんです。
父の作品は全てなくなってしまいましたが、父の想いはずっと私の中に残っていたんですね」

「うん。そうだよ、ターニャ」

 そう言うターニャの表情は晴々としており、その瞳もとても澄んだ色を湛えていた。
 それは迷いの消えた、とてもいい顔だった。

「はい。私さっそく明日のでもこの成分表をもとに作ってみます。夕焼けの赤を・・・父の笑顔の色を・・・」

「うん」

「今日はありがとうございました。もし今日秋吉さんに会えていなかったら・・・私・・・どうなっていたか・・・」

 そう言うとターニャの瞳がまたうるみだしてしまった。

「ターニャ・・・」

 ターニャに秋吉から再び気遣わしげな視線が向けられた。

(いけない、これ以上泣いちゃ)

 その目を見たターニャは秋吉にこれ以上心配をかけまいと、涙をぐっとこらえた。

「大丈夫です、秋吉さん。私、もう泣きませんから。それじゃあ、さようなら」

 そして秋吉に別れを言って背を向けた。
 ここからは秋吉には頼らずに自分の力で成し遂げなければならないことなのだ。

<つづく>


















  │ └<上からのつづき> 岡村啓太 2002/10/25 22:43:11  ツリーに戻る

Re: <左上からのつづき> 返事を書く ノートメニュー
岡村啓太 <vhhyhipvfj> 2002/10/25 22:43:11
<上からのつづき>

「ターニャ!」

「はい?」

 それから歩き出すと、すぐに呼びとめられたので振りかえってみると、

「がんばれよ!」

 笑顔で手を振って自分を見送っている秋吉がいた。

「はい!」

 ターニャも笑顔を見せ、元気よく返事をしてから手を振ると、木漏れ日のさす木々の下を駆け出した。
 一路、工芸館を目指して。


<つづく>


















  あとがき 岡村啓太 2002/10/23 18:37:46  ツリーに戻る

Re: おまたせしました、かな? 返事を書く ノートメニュー
岡村啓太 <vhhyhipvfj> 2002/10/23 18:37:46
あとがき

と、いうわけで第2話でしたが、

重い!!

自分で書いておいてなんですが、なんて重い話なんだろうか!!
おそらく私が今まで書いた話のなかで最も重い話です。

それはさて置き、少し内容に方に触れてみたいと思います。

ターニャがここまで追い詰められているのは、
時間的にはゲーム本編の時よりもだいたい9ヶ月ぐらい先のお話として書いております。
その間もずっとターニャは1人で夕焼けの赤を作り続けてきたはずです。
それでも結果が出ていないとすれば、大分精神的に追い詰められているのではないか、と思ったからです。

それと夕焼けの赤までに到達するまでの過程がゲームとほぼ同じなのは、
私がペンダントを割る以外の方法を思いつけなかったからです。
でも、ペンダント自体はターニャに割ってもらいました。
私はゲーム本編の酔っ払いに絡まれて割れるというシーンは突発的な上に強引なのであまり好きではなかったからです。
(だからといって自分が書いたものが強引でないとはいえませんけど)


しかし今回のこのシリーズは大変です。

まず、札幌に住んでいる耕治くんと、小樽に住んでいるターニャに接点を持たせることが難しかった。
ゲーム本編でもターニャと結ばれるには、わざわざ用も無いのに工芸館まで出向く必要がありましたからね。
でも、このお話の耕治くんには小樽まで出向く理由が無い。
そして悩んだ挙句、
逆転の発想でターニャの方に札幌の方まで出向いてもらうことにしました。

それから最初は2人を大学ではなく、あちこちの観光地を巡らせる予定だったのですが、
札幌を旅行して観光地を巡ることがいかに大変かを思い知ったため、急遽大学巡りに変更しました。
(でも大学の中を周るだけでも結構大変だったんです。やはり北海道はどこも大きい)

それでは次は第3話でお会いしましょう。
岡村啓太でした。


















  思いの滴は、石をも貫く・・・ 久保 真@ターニャ王朝後方支援部隊長 2002/10/24 00:11:38  (修正1回) ツリーに戻る

Re: おまたせしました、かな? 返事を書く ノートメニュー
久保 真@ターニャ王朝後方支援部隊長 <ljjolcpwmr> 2002/10/24 00:11:38 ** この記事は1回修正されてます
思いの滴は、石をも貫く・・・

今日は、久保 真です。(^-^)
ふむ・・・今回の作品は、今までの中でもっともシリアスな作りとなっ
てますね。
わたし、ギャグからシリアスまで面白い作品ならば何でも好きなんです
よ。
で、この作品ですが、面白かったですよ。
特に北海大での描写は、取材の効果が出ていると思います。
ターニャの思い詰めた心境も出てますね。
次の展開も大いに気になります。
故に。
今回は、感想について、わたし程度のものが色々発言するのもおこがま
しいのですが、少しシビアにします。

さきほど言ったように、今までの作品の中では一番シリアスであり、そ
してシビアな話しでした。故に。
もう少し状況説明を詳しく繊細にした方が、より重みとシビアさが出た
のではないか?と、思います。
あと、こういう話しの場合は、ターニャの視線ではなく、作者または、
第三者の視線で話しを進めた方がより話しに厚みが出ると思います。
もし、ターニャの視線で話しを進めるならば、会話でのターニャらしさ
だけでなく、精神描写中でのターニャの台詞にもよりいっそうのリアリ
ティ、つまりターニャらしさを加味されると、それらしさも増え、良好
な結果が得られるのではないかと、思います。

SSや小説は、シリアスな要素が増えれば増える程、作り込みに気をつ
けて、そして練り上げねばなりません。
今回の作品は、とても面白かっただけに、こうしたらよりいっそう良く
なるのでは?と思った事を図々しいながらも色々と発言させて頂きまし
た。
気を悪くされたなら、本当にごめんなさい。m(_ _)m

では、続きを楽しみにしていますね。(^-^)
久保 真でした!!(^o^)/

PS
前回での書き込みで、わたしの作品への感想、まことにありがとうござ
いました。
因みにあの作品は、あくまで『春END』での話しなので、キスは避け
られなかったんですよ。(^^;

PS2
わたしのいたずら書き、見ました?
変な妄想ばかりですみません。(笑)


















  │└大変参考になります 岡村啓太 2002/10/24 02:02:24  (修正1回) ツリーに戻る

Re: 思いの滴は、石をも貫く・・・ 返事を書く ノートメニュー
岡村啓太 <vhhyhipvfj> 2002/10/24 02:02:24 ** この記事は1回修正されてます
大変参考になります

感想やアドバイス、ありがとうございます。
気を悪くなんてしませんよ。
忠告してくれるってことは、それだけ期待もされているってことですからね。
どうでもいい話には注文なんてつけたりしないでしょうし。

さて、状況説明を詳しく繊細にした方が良いとのことでしたが、
その繊細に状況説明するというのは私が最も不得意とするところでもあり、同時に今最もうまくなりたい所でもあるのです。
ですから未熟な今の私ではあれで精一杯なのです。
すみません。もっと精進せねばなりませんね。

2つ目のターニャの一人称の件ですが、おっしゃるとおり、第3者視点で書いた方が良い事には気づいてはいました。
と、いうかターニャの視点ではひどく書きづらかったです。(特に後半部分が)
ですが、最初にターニャ視点で書き始めたため、そのまま最後までそれで通してしまったのです。
ですが、やはり第3者視点で書くべきでしたね。
でも今から仕立て直すとなると、バランスどりとか大変そうだな。
でもやるだけの価値はありそうだし。
どうしましょうかね?

ともかくこれからも精進しますので、第3話をお楽しみに。
岡村啓太でした。

PS
いたずら書きも見ましたよ。
とってもおもしろかったです。
またこういう話も書いて欲しいな。

PS2
題名になっている
思いの滴は、石をも貫く・・・
って、どういう意味ですか?


















  │ └それはですね・・・『追加あります』 久保 真@ターニャ王朝後方支援部隊長 2002/10/25 02:53:24  (修正2回) ツリーに戻る

Re: 大変参考になります 返事を書く ノートメニュー
久保 真@ターニャ王朝後方支援部隊長 <ljjolcpwmr> 2002/10/25 02:53:24 ** この記事は2回修正されてます
それはですね・・・『追加あります』

〜追加〜
どもども、久保 真です。(^-^)
おお〜早速修正されたのですね。凄いです!!(^o^)/
やはりわたし個人としては、こちらの方が読みやすいですね。
前回までのターニャの精神描写ですが、彼女らしくない説明口調が、他
者の視点になった事により解消されたと思います。
ターニャのお話は、このパターンの方がいいかもしれませんね。(^-^)

それでなのですが・・・
どうせなのであと一つ発言してもいいですか?(^^;
あ、あのですね、ときおりカッコでくくってターニャの心の声を書かれ
てる事ありますよね?
例えばコレ。

(不思議な人・・・。そしてきっと、とても優しい人だ)

ふと思ったんですが、ときおりこの文書のような『言い切り口調』あり
ましてね。
でもターニャってこういう言い切り口調しないと思うんですよ。
そこで・・・

(不思議な人・・・。そしてきっと、とても優しい人なんですね・・・)
コンパクトにまとめるなら
(不思議な人・・・。そしてきっと、とても優しい人・・・)

と、した方がよりターニャっぽくなるような気がするのですが、如何で
しょうか?
SS・小説って文書のみで普通構成しますのでこういう細かな所にまで
気を使いますと、より『それらしい雰囲気』が出ると思うんですよ。
結構それだけで感じが変わるというか・・・

・・・って!!またなんだか先輩風吹かすような事言ってすみません!!
わたしもまだまだ修行の身なのに・・・(^^;m(_ _)m
今度わたしがSS・小説書いて変なとこあったら思いっきり突っ込んで
下さいな。(^^;

でわでわ!!

〜原文〜
今日は、久保 真です。(^-^)
まず始めに・・・
わたし程度の発言ですが、アドバイス、お役に立てて何よりです。
でも、岡村さんも、それとなく気づいていたのですね。
流石です。(^-^)

さて、題名の『思いの滴は、石をも貫く』ですが、一言で言えば、どん
なに困難でも諦めずに思いを込めて立ち向かえば、成し遂げられないも
のなどない。ということで、
『たった一滴の水の滴でも、長い年月を掛けて一点に滴り続ければ、い
ずれは、石すらも削り貫く』
こいうものを『人の信念』に掛け合わせた意味なんですよ。
確か、諺でも似たような意味の言葉がありましたよね。

これは、岡村さんのSSでのターニャや、ゲーム・小説でのターニャへ
のエールとして送った言葉です。
ご理解頂けましたか?(^-^)

それでは!!
久保 真でした!!(^o^)/


















  │  └『追加』の返事です 岡村啓太 2002/10/26 17:38:08  ツリーに戻る

Re: それはですね・・・『追加あります』 返事を書く ノートメニュー
岡村啓太 <vhhyhipvfj> 2002/10/26 17:38:08
『追加』の返事です

どうも岡村啓太です。

久保さんのご指摘どおりターニャの心の声にも修正を入れてみました。
これで久保さん好みになったかは分かりませんが。
おそらく私よりも久保さんの方がターニャの心情を良く理解しているのでしょうね。

突っ込み、アドバイス、文句、抗議、何でも随時受け付けていますので、どんどん言ってくださいね。
私も何か気づきましたら言いますので、久保さんもSSや小説書いてくださいね(笑)。
FSの続き、きっとみんな待ってますよ。

それではまた。


















  仕立て直しました『雄さんへのお詫び追加』 岡村啓太 2002/10/25 22:48:01  (修正2回) ツリーに戻る

Re: おまたせしました、かな? 返事を書く ノートメニュー
岡村啓太 <vhhyhipvfj> 2002/10/25 22:48:01 ** この記事は2回修正されてます
仕立て直しました『雄さんへのお詫び追加』

久保さんからアドバイスをいただきまして、それをもとに本編をターニャの一人称形式から第3者視点に変えてみました。
そのため文書量も少し増え、それで内容が良くなったかどうかは自分では分からないのですが、
興味を持たれた方は読んでみてやってくださいな。
ただ、あらすじの方はまったく変ってはおりませんが。

それではまた。
岡村啓太でした。

PS
雄さん。
せっかくFeatureに掲載してもらったのに、大幅に加筆と修正を加えてしまいました。
掲載のし直しというのはやってもらえるのでしょうか?


















  │└はいはい〜、やっときます〜(笑)2002/10/26 21:30:43  ツリーに戻る

Re: 仕立て直しました『雄さんへのお詫び追加』 返事を書く ノートメニュー
<okxykqpyon> 2002/10/26 21:30:43
はいはい〜、やっときます〜(笑)

岡村啓太さん、どもども。
私が掲載してすぐに直されたみたいですね。
また近い内に、ちゃんと直しておきますので、安心してくださいね。

ターニャは、微妙なニュアンスの言い回しの方がしっくりくる
場合も多いキャラクターなので、色々悩みますよね〜(^^;)(笑)

ではでは〜(^^)/


















  まさにタイトルどおりですね。 ろっきゃん 2002/10/26 10:53:31  (修正1回) ツリーに戻る

Re: おまたせしました、かな? 返事を書く ノートメニュー
ろっきゃん <fnoukdyhwi> 2002/10/26 10:53:31 ** この記事は1回修正されてます
まさにタイトルどおりですね。

拝読しました〜。
Another Story of Tanya、
いい話ですね。
私は、某大学には十数年前行ったっきりで殆ど覚えて
いないのですがこのお話を読んで、池をとても見たく
なりました。鴨もなでてみたいです。
この思いを起こさせる事こそ、「北へ。」ですものね。
MoveOn!かがやくまちへ〜♪

夕焼けの赤に対して憎しみを持ち、ついに割ってしまい
アクトロイ スワヨー セルツェ。。。
素晴らしい!本編よりいいです。

読み進めている間、作者のターニャへの愛情がすごく
入っている様を少し不思議に思っていたのですが、
なるほど、久保真さんの助言があったのですか。
仕立て直しをした後で読んで得しちゃったかな。

第3話を楽しみにしていますね。
はーやんは出てくるのかな?
ありがとうございました〜\(^o^)/


















  │└お褒めいただき光栄です 岡村啓太 2002/10/26 15:51:44  (修正1回) ツリーに戻る

Re: まさにタイトルどおりですね。 返事を書く ノートメニュー
岡村啓太 <vhhyhipvfj> 2002/10/26 15:51:44 ** この記事は1回修正されてます
お褒めいただき光栄です

本編よりもいいという、ものずごい評価をしてくださってありがとうございます。
ほんとにうれしいです。

某大学の池は見た時‘いいとこだなぁ・・・これはつかえる!!’と思い、本編で使わせてもらったのです。
(それと、カモのシーンは仕立て前の段階ではまだ無く、仕立て後に書き加えた部分だったのです)

第3話については、まだ自分の中で構成を組み立てている段階なので、はーやんの出番はあるかどうか微妙なところです。

それではまた。


















  1話とまとめて・・ 長良川の鮎 2002/11/04 14:57:27  ツリーに戻る

Re: おまたせしました、かな? 返事を書く ノートメニュー
長良川の鮎 <guhftnjywu> 2002/11/04 14:57:27
1話とまとめて・・

3話へと続きがあるようだったので書き控えていましたが、
先回の1話とこの2話を今日はじめて読ませて頂いた(汗)
ので感想を・・。

葉野香、ターニャの二人を知る人にとって純粋で非常に完成
されたお話だと思います。
お話の中の時間も遅く登場人物の心の動きがよくわかります。

今回はあえて厳しい感想というべきか個人の要求を書かせて
頂きますが、あまりお気になさらないでください。
(だって皆様、誉め言葉が多いんだもの・笑)

Another Story of tanyaを含め、彼女達ならこういう行動を
するだろう、こういう感情でこういう会話をするだろうという
我々読者にとって非常に忠実で満足させて頂いているお話と
言えます。
たいへん読み易く『北へ。』ファンならずとも内容を理解し、
感動を覚えるに違いありません。
しかし、『北へ。』を知るものとして彼女達の当り前の行動、
言葉が果たして嬉しいかは疑問が残ります。
個人的には彼女たちの意外な行動、意外な感情表現を、彼女達
を使ってどう表現するのかを求めたい。
例えば・・・温厚な代名詞ターニャが、作品中で過去に怒りと
憎しみを抱きましたね。
自分が求めたいのは現在進行形のターニャが我を忘れるくらい
の怒りと目に涙を浮かべるほどの憎しみを、まずどういう仮定で
そしてどう彼女の姿と心を作品として表現するかが知りたい。
物語とはいえ、すべてが綺麗ごとではありません。裏の心の
彼女達も彼女達自身に間違いないのだから・・・。

作者が好きなものを書く、これが一番だと思いますが、あえて
禁忌、一番苦手な部分(すれ違い話など)もいつかは挑戦して
頂きたいです。
恋愛話に起伏がないと魅力がありませんからね。 (^_^)/

これからも応援しています、頑張ってください。


















   ├感想とご意見ありがとうございます 岡村啓太 2002/11/04 18:38:30  ツリーに戻る

Re: 1話とまとめて・・ 返事を書く ノートメニュー
岡村啓太 <vhhyhipvfj> 2002/11/04 18:38:30
感想とご意見ありがとうございます

誉められたりするのは、もちろんうれしいですし、お話を書くための励みなるのですが、
こういうご意見なども自分の身になるので、大変ありがたいです。

意外な行動に意外な感情表現ですか・・・。
う〜ん。難しい注文をなさる。
私も物語だからといって綺麗ごとばかりを書くつもりはありませんが、
あまりやりすぎるとバランスを取るのが難しくなり、キャラが崩れてしまいそうで怖いんですね。
(今書いている3話もそのことで悩んでおります)
だからといって妥協するつもりはありませんから、これからの自分の成長具合を見守ってやってくださいな。

ですからこれからも厳しい意見でも何でもしてやってください。
でも私はまだまだひよっこのSS書きなんで、あまり大きな期待はかけないでやってくださいね。
今もいっぱいいっぱいでお話書いているんで。


















   └こっそりと・・・(にやり) 久保 真@ターニャ王朝後方支援部隊長 2002/11/19 20:16:51  ツリーに戻る

Re: 1話とまとめて・・ 返事を書く ノートメニュー
久保 真@ターニャ王朝後方支援部隊長 <ljjolcpwmr> 2002/11/19 20:16:51
こっそりと・・・(にやり)

ういっす!!オラ久保 真だ!!(^o^)/
う〜ん、今回は、わたしもピリリと辛目の意見を書いてるぞなもし。
まぁ鮎さんとは、少し方向が違うけどね。

因みに鮎さんは、わたしの書いた恋愛(なのかな?)ものについてどう
言う感想を持ってますか?
特に琴梨ちゃんと葉野香のお話。

それでは!!(^o^)/


















    └あっさりと・・・ 長良川の鮎 2002/11/19 23:04:57  ツリーに戻る

Re: こっそりと・・・(にやり) 返事を書く ノートメニュー
長良川の鮎 <guhftnjywu> 2002/11/19 23:04:57
あっさりと・・・

え〜っと・・・主人公の携帯メールをいけないと分りつつも思わず
覗いてしまい、そこではじめて葉野香ちゃんと二股を掛けられていた
ことを知った琴梨ちゃんが営業中に関わらず北海軒へ乗込む話・・
だったかな?(爆)
じょ、冗談は朱鞠内湖に沈めておいて・・、

>どう言う感想?
一言でいうと、

『ブルー・ウォーター』

正確には、

「ブルー・ウォーター派」のような恋愛話

だと思います。
「ブルー・ウォーター派?」の意味?・・・内緒(爆)!
興味があれば調べてみてください。
(注・某アニメとは一切関係ありません)
もう使わない言葉かもしれませんがね・・・・(汗)!

では!


















     └解らないな・・・ 久保 真@ターニャ王朝後方支援部隊長 2002/11/19 23:37:47  ツリーに戻る

Re: あっさりと・・・ 返事を書く ノートメニュー
久保 真@ターニャ王朝後方支援部隊長 <ljjolcpwmr> 2002/11/19 23:37:47
解らないな・・・

どもども、久保 真です。(^-^)
ブルーウォーター?解らないな・・・
アニメくらいしか思い付かない。
青臭い、とかそういう意味かな?
まぁ・・・はっきり言わないと言う事は、余り良い意味ではないのだろ
う。
所詮は、即興作品。
それも致し方なしかな・・・

それでは!!(^o^)/


















      └解答 長良川の鮎 2002/11/20 00:46:55  ツリーに戻る

Re: 解らないな・・・ 返事を書く ノートメニュー
長良川の鮎 <guhftnjywu> 2002/11/20 00:46:55
解答

知らなくて当然!逆に知っている方が凄い!(認知率0.1%くらい)
私が若きし頃、少し興味・経験した『ヨット』で使われる言葉。
ブルー・ウォーター派とは、
「レースなどで勝ったりすることより・・、
 ただ海の上を走ることを楽しもうとする人たち」
のことです。
もちろん当時の私もブルー・ウォーター派でした。

まあ、つまり規格に捕らわれないで自由に楽しんでいる・・・
と解釈して頂ければよいと思います。

長良川の鮎のワンポイント講座でした!


















       └一足遅かったか・・・ 久保 真@ターニャ王朝後方支援部隊長 2002/11/20 01:09:47  (修正1回) ツリーに戻る

Re: 解答 返事を書く ノートメニュー
久保 真@ターニャ王朝後方支援部隊長 <ljjolcpwmr> 2002/11/20 01:09:47 ** この記事は1回修正されてます
一足遅かったか・・・

どもども、久保 真です。m(_ _)m
やはりそうでしたか・・・
今色々と調べまして『ヨット』関連のHPにたどり着いたんです。
そこには、今鮎さんが述べられた事がそのまんま載ってました。
今その事をここに書き込もうとしていたんですよ。

自由気ままに・・・その作風が、どれほと読み手に受け入れられるかが
問題なのでしょうね。
鮎さんは、相当『そちら関係』に肥えていらっしゃるようですし・・・
鮎さんとしては、わたしの作品を楽しめているかどうか・・・もね。

それでは!!m(_ _)m


「北へ。」 EXIT
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