※この日記は、掲示板に掲載されていたものを、管理人の雄(ゆう)が編集したものです(^^)/
2003/08/11掲載
旅のご報告です。
6泊8日の大部分が雨に降られ、北海道の清々しさを体験する事の出来なかった今回の
旅ですが、そのおかげで出逢った出来事もあり、それなりに満足のいった旅となりました。
この期間で走破した距離は2466Km。バイクはエンジンのベアリングが金属疲労を起こし
帰京後、即修理入りとなってしまいました。(よくぞ止まらずに帰ってこれたなぁ…)
【1日目】
☆ 夕方、東京を出発する。12時間もかければ新潟に到着するだろう。三国峠手前までは
天気予報に反して雨に遭わなかったものの、峠を越えたとたんに雨になる。
以後、新潟に着く迄、雨は止まず。
【2日目】
☆ 03:00過ぎに新潟に到着。10時間程度で走破してしまったので、フェリー出港までの
時間を潰すために朝市でも見ようとしたら、当日は開かれず。乗船までの時間は
長かった…
【3日目】
☆ 早朝、小樽に到着。ちょっと曇っていたものの朝焼けがでていたので、晴れを期待する。
先ずは石狩湾沿いに留萌まで。途中の厚田村で、初めて風力発電の風車を見る。
湾を見下ろす高台にある風車は巨大なものであった。
☆ 留萌を抜けて北竜町へ。途中、立ち寄ったスタンドの方の話では、冷夏でひまわりの
咲具合はよくないとの事であったが、当方にとっては十分満足行くものだった。
☆ 北竜町から旭川を抜けて美瑛へ。去年はここのパノラマロードを自転車で3時間
掛かって走破したのだが、今年は1時間足らずでまわれた。この風景を、風を感じ
ながら巡る事が旅の目的の一つだったので、先ずはクリア。
☆ 中富良野ではファーム富田を見た後、彩香の里へ。ここは割と山奥にある感じの所で
ある。直ぐ近くにはキャンプ場もあり、ライダー達がくつろいでいた。
例年、この時期になってしまうとラベンダーは色褪せてしまうのだが、今年は鮮やかな
色を見せてくれた。
☆ 麓郷では今年から公開された「北の国から`02遺言」に出てきた【拾って来た家】を
見る。但し、外から… その日は他の観光客も多く、次の場所へは時間に縛りが
あったので、中に入るのは次回に… 入場料は200円也。
☆ 幾寅駅(鉄道員の舞台)に寄りたかったが時間が無いので通過。
☆ 帯広へ向かう為に狩勝峠へ。峠の展望台からの眺めは… 霧で見えず。この頃から
徐々に天候が悪くなる。
☆ カヌー体験をする為、屈足湖へ。初めてのカヌーであったがまずまずの出来。この時
可視範囲には他にだれも居らず、まさに湖を貸し切り状態! もう少し乗って居た
かったが、日没まで時間がないので終了。
☆ 楽しいインストラクターの方達に見送られつつ帯広へ。西帯広駅についた時には
20:00になっていた。早速、豚丼にありつくべく「とかちっこ」へ。ここの豚丼は
塩と胡椒で炭焼きし、甘めのタレで仕上げてあった。豚の脂身は甘く、肉そのもの
よりも旨味を感じた。
☆ 帯広駅近くに取ったホテルへ。早速ホテル内の温泉で北海道1日目の疲れを癒す。
【4日目】
☆ 早朝ホテルを出発しナイタイ高原へ。帯広駅前を抜ける頃には霧が濃くなる。
展望台への入り口から展望台の駐車場まで、10m先の視界が全くきかない。
展望台に到着したものの、あたりには誰もいない。やはり、全く景色も見えない。
落胆しつつ市内へもどる。
☆ 途中、音更の「柳月スイートピア・ガーデン店」に寄る。なぜか開店前から人が並んで
いるので、とりあえず後につく。開店後、その流れに付いて行くとその理由がわかった。
ここの名物の「三方六」の切り落としが売られるからだ。一袋200円を2つ迄購入できる
ので買うことにした。けっこう量もあり、この後旅の終わりまで毎日食する事となる。
他の商品に目を向けてもケーキ類は値段が安く、味も満足するものであった。
(一つ、55円〜170円でこの味のケーキは食べられない!)
☆ 帯広を抜けて引退した競走馬のいる幕別の牧場へ。十勝軽種馬農協種馬場で繋養されている
馬はハイセイコーの仔、ハクタイセイただ一頭。父は黒鹿毛であるが、ハクタイセイは
母方の Native Dancer の毛色を受け継ぎ、芦毛である。牧柵に近づいてみると近寄って
くれたのだが、デジカメの用意をしているうちに離れてしまった。残念!
☆ 再び帯広市内に戻り「新橋」へ。店では女将さんの名物攻撃に逢う。「特盛りは?サラダは?
みそ汁もどう?」の攻勢に、「普通盛り700円を…」と言えず、肉盛り900円で妥協してもらう。
苦みの効いたタレの豚丼は、コーヒーやビールが好きな人には好まれる味であると思われる。
店には他にお客さんが居なかったせいか、色々と話しかけられた。その中で、ダイヤモンド
ダストやサンピラーを体験したいのなら、名寄が良いとの事。今度の冬の予定にいれておこう。
☆ 「クランベリー」では「スイートポテト」を購入。切り売り不可との事なので小さめのモノを
選ぶ。写真で見ると「焼き茄子」の様だが、味は確かに甘藷であった。
☆ 「六花亭」では「さくさくパイ」をイートインで。軽い歯触りとしっかりとした味に満足。
一本100円なのも良い。(チョット小さいけど…)
☆ 「柳月」の本店も覗いてみる。ここがこれからの物語の始まりになるのだろうか?
☆ 市内を抜け、日勝峠に入る頃には小雨が降り出す。峠の展望台では、再び霧で景色を
眺められず。そして、「樹海ロード日高」に到着。ここでは多くのライダーを見かけた。
国道の交差点である為か、非常に賑わっていた。
☆ しばしの休憩後、二風谷へむかう。が……。雨が激しく降り、このペースでは二風谷に
着いても見学にとれる時間が無いと判断。やむなく夕張方面に向かう事にする。が……。
更に激しく降る雨は、それさえも許さない様である。あたりに休憩が出来る所はないか
と探していたら、バス停があった! 小腹もすいてきたので「スイートポテト」を
食べつつ雨宿りをする。
☆ 幌毛志 〜 富内 〜 穂別と通り、夕張に着いた時は17:00を過ぎていた。夕張市内を
走っていると「幸福の黄色いハンカチ」があちこちに吊されていた。あるお店に寄って
同じモノが欲しいと言った所「あれは非売品なので、売っているのはこのサイン入りの
ものなのですよ」との事。「そうですか」と納得し帰りかけた時に「これで良いなら」
と、お店の前に飾ってあったハンカチ(紐付き ←これが良かった!)を一枚取って
譲ってもらう事が出来た。お金を払おうとしたら「いいよ」と言って戴いたが、そういう
訳にもいかず、売り物の方を一つ戴いた。金500円也。
早速、戴いた方のハンカチをシートハンドルバーに結び、無事帰京できる様に願う。
☆ ライダーハウスに到着。しかし天候から明日の旅程を考えると、日没までに札幌に向かい
宿をとった方が良さそうなので、ライダーハウスは次の機会にする。
☆ 札幌市内に入った頃には完全に日も暮れていた。本日の宿は狸小路のカプセルホテルである。
【5日目】
☆ 朝から雨の中、札幌から銭函へ向かう。「樹の部屋」を、国道から駅方面へ向かう道の
途中で発見。お店は住宅展示場の一部になっている様で、なんとも不思議な感じがした。
☆ 小樽をスルーして、先ずは余市の「柿崎商店」へ。ここでの目的は、ほっけ定食360円である。
ほっけは相変わらず大きくて美味かった。また、今晩の夕食にすべくウニを買おうとしたが、
目当ての「塩水うに」には、よくみるとミョウバン(防腐剤)が入っているとの表示が…。
これでは意味がないので、他をあたる事にする。
☆ 余市からまた小樽を素通りして稲穂へ。そこの「桜」で、根室名物のエスカロップを注文。
思ったより上品な感じの盛りつけであった。トンカツの上にかかっているデミグラスソース
は美味しいものの、量が少なく物足りなさを感じた。しかし、店員の方の接客に好感を得た
ので、オススメのお店である。エスカロップの他にはオムレツに人気があるそうだ。
☆ 小樽築港駅近くの「新南樽市場」で再び「塩水うに」を探すが、塩水のみの商品が無い。
仕方がないので折り入りのものでガマンする事にする。お店の方の話では、ミョウバンを
入れないと日持ちがしないので小樽周辺では扱いが少ないとの話であった。
☆ エンゼルがあった所の近くのホテルにチェックインして荷物をおろし再び外へ。
花園十字街を散策している内に「ぷち北」を発見する。
☆ オルゴール堂では、店の前にある蒸気時計を模した時計付きのオルゴールに目を引かれる。
運河工藝館のノートはバックナンバーも数冊置くようになっていた。加えて、書き込む
為の台も設置される様になっていた。
☆ 地獄坂から富岡教会前を通り旭展望台へ。展望台からの眺めは、雨空では良いはずがなく
またしても、機会に恵まれなかった。
☆ ホテルに戻って夕食をとって早めに寝る。明日は早出だ。
【6日目】
☆ 早朝ホテルを出発し、余市を抜けて岩内へ。道の駅についたものの周辺に見るべきものが
無く、長万部へ。
☆ 長万部の駅周辺でも特に目を引くものが無く、ここも通過のみ。
☆ 函館に近づいた七飯町の「昆布館」に到着。ここは試食が実に豊富で、様々な昆布加工品を
試すことができた。オススメは、カツオ入りの振り掛け昆布。
☆ 函館に到着。先ずは立待岬へ。岬へ向かう坂に去年は閉口させられたが、今年は楽に
登坂出来た。岬からの眺めは天気の回復に伴って、津軽海峡の先まで見通す事ができた。
☆ その後、旧ロシア領事館・外人墓地など冬場は行き辛い場所を周遊。
☆ ベイエリアの見物の前に、土産を選びに中島廉売へ。ここは「朝市」や「自由市場」よりも
安く海産物を買う事が出来る、地元の方向きの市場である。いつもの店で毛ガニと、小樽で
入手できなかった「塩水うに」を手配して貰う。
☆ ベイエリアでは金森倉庫周辺を散策。この近くでのオススメの店は「カリフォルニア・
ベイビー」。名物「シスコライス」は、ピラフにフランクフルトを乗せ、上にミート
ソースがたっぷりかけてあるとてもボリュームがある料理だ。ポテトサラダも付いていて、
またランチタイムにはドリンクがサービスされるので、なおさらオトクである。
☆ 日も暮れたので大森海岸へ。沖には多くの漁り火が見えた。多分、イカ釣り船であろう。
☆ 湯の川温泉の「ホテル平成館」を横目にしつつ空港方面へ。空港近くにある「天然温泉・
湯寶」へ。ここは370円で温泉が楽しめるので度々訪ねている。お湯は熱めなので、冬に
訪れた方が良いかもしれない。
☆ 湯寶から30分足らずで、フェリー埠頭へ到着。今夜は船中泊である。函館〜青森は4時間程
で到着してしまうので、仮眠程度にしかならないのが難点だが、片道2600円(学割+バイク
乗船料も含む)の魅力は大きい。
【7日目】
☆ 早朝、青森に到着。じとっとした朝霧の中を出発する。今日の目標は仙台である。
☆ 八甲田山を右手に見つつ十和田市内を通り、キリスト伝説のある戸来村へ。想像していた
より観光地化されていた場所であった。
☆ 盛岡では定番の冷麺を食す。結構評価の高い店を選んだつもりであったが、出てきた
冷麺にがっかり。一緒に添えられていた半切りの卵が臭い! 開店直後に入った為に
昨日の残りモノを流用したものと思われる。店員の愛想もイマイチだし。この店は
おすすめできない。ヒント「Y」
☆ 仙台では牛たんを食す。客あしらいがぞんざいな店ではあったが、たんは肉厚で
ジューシー。ネギ沢山のテールスープは繊細な味がした。ヒント「U」
【8日目】
☆ 仙台からは暑さ対策を考えて海岸線を通って南下し東京へ向かう。11時間で自宅に
到着。
大変な長文にお付き合い戴き、ありがとうございました。駄文ではありますが、楽しんで
戴けたでしょうか?
今は「DD」に出逢ってからの新たな旅を想像しつつ、また来年「北へ。」行ける機会を
伺っています(笑)。それではまた!