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『そいつの名は、左京 葉野香!!』
梢>
じゃあ早速連絡しようよ。(^-^)
めぐみ>
ですね。(^-^)
鮎>
それじゃあ、この『FS連絡専用PHS』で・・・
『OOO−OOOO−OOOO』と・・・
『トゥルルルルル・・・トゥルルルルル・・・カチャ』
葉野香>
はい、左京です。
鮎>
ああ〜あたしだ。葉野香君。
葉野香>
あん?なんだ、鮎か。どうしたんだ、一体?
鮎>
・・・あたしが君のこのPHSに電話を入れる理由は、ただひとつだと
思うの・・・だが?
葉野香>
・・・!!?フッ・・・仕事(調査)かい?(にやり)
鮎>
その通りだ!!で、どうなんだい?頼めそうかな?仕事を。
葉野香>
アンタ、本当に良いタイミングで電話してきたよ。
実はさ、今日クソ兄貴の奴、店でボヤ騒ぎやらかしちゃってね。
お蔭で店の中、ススだらけになっちまってさ。
今、店の中大掃除中なんだよ。まったくあのクソ兄貴ときたら・・・
何時も気をつけろって言ってんのに・・・ブツブツ。(−−#
あたしにも店の掃除手伝えなんて言いやがって!!
『ふざけんな!!』って言って店から飛び出して来たところさ。
そんなもんだから、今大通り公園でブラついているとこなんだ。
鮎>
ほぅ、なる程。では、そのボヤを出したアニキにこう伝えてくれ。
『ありがとう。ボヤってくれて』と。
葉野香>
・・・ははは。それ、冗談だよな?
鮎>
・・・いや、本気だ。
葉野香>
鮎・・・死なすぞ?テメェッ!!!??(−−#
鮎>
はっはっは・・・いわゆる『コミュニケーション』と言うヤツだよ、葉
野香君。
葉野香>
・・・・・・(−−#(怒)
鮎>
・・・済まない。調子に乗りすぎた・・・(T-T)m(_ _)m
葉野香>
フンッ・・・まぁいいや。
で、今回何すりゃいいんだ?鮎?
鮎>
おお!!?やってくれるのか?ラッキィ〜!!(^o^)/
では、早速用件を言おう。
実は、今日これから札幌うんちゃら会館で『北へ。』の声優達による、
ライブコンサートがあるのだが、そこへ進入して情報を引き抜いて来て
欲しい。
大通り公園からは、結構近い位置にある会館だ。
頼めるか?
葉野香>
へぇ〜・・・なかなか『タフ』な仕事と言う訳だね?
イベント関係と言えば、この『左京 葉野香』の専売特許だぜ?
任せなよ、このあたしにさ。(にやり)
鮎>
そうか!!やってくれるのか!!よし、頼んだぞ!!
もうそろそろライブが始まる頃だ。大至急会場へ向かってくれ。
成果を期待しているぞ!!葉野香君!!(^-^)
葉野香>
任せな!!久々の仕事だ。気合い入るぜ!!じゃあな、行って来るよ。
そうそう、コンサートのチケット代、領収書切って後でそっちにまわす
からな。ぢゃっ!!『ガチャッ!!』
鮎>
・・・流石商売人の娘。しっかりしている。(^^;
めぐみ>
で、どうでしたか?引き受けてくれました?
鮎>
ふぅ〜・・・ああ、やってくれるって。
気合いも十分に入ってたよ。恐いくらいにね。
梢>
それは、とっても頼もしいですねぇ〜!!(^-^)
いけいけ頑張れ葉野香ちゃん!!運命は、キミの双肩に掛かっている!!
なぁ〜んてね!!(^-^)
めぐみ>
あはははは〜『ねこみみ』さんったらぁ〜(笑)
梢>
・・・まだアダ名続いてるんですか?(^^;
めぐみ>
勿論です!!(にっこり)
鮎>
・・・・・・(頼んだよ、葉野香さん!!)
そしてここは『札幌うんちゃら会館』前。
そこにたたずむ少女が一人。
勿論『左京 葉野香』その人だ。
葉野香>
ふぅ〜・・・ここが札幌うんちゃら会館か・・・
『ドックン、ドックン、ドックン、ドックン・・・』
葉野香>
ふふ・・・流石のあたしでも、久々の仕事を前にしたら、緊張でビビッ
てんのかな?
しっかりしろよ葉野香!!そしてあたしの心臓!!ビビッてんじゃねぇ〜
よ!!
・・・よしっ、行くよ!!・・・ん?
客 1>
・・・でもよぉ〜やっぱ『大谷 育江』の声って良いと思わねぇ〜か?
ピカチュウ〜てな。(にやり)
客 2>
てめぇ〜は『任O堂』の回し者かっちゅうの!!
俺は、やっぱ『南 央美』だぜ!!ルリルリ〜!!いいねぃ。(^-^)
ルリルリィ〜!!(馬鹿ばっか)
客 3>
いやいや。俺なら『千葉 妙子』だな、ウン。
あの声で『おに〜ちゃあ〜ん!!』なんて言われてみろよ?
もう、失神ものだぜ?
『ガァ〜ハッハッハァ〜!!!!』(大笑い)
葉野香>
・・・・・・(−−;;;
・・・あ、あたしは、こんな奴らと同じ空間に入らなきゃいけないのか?
どいつもこいつも怪しい空気漂わせやがって!!(−−#
・・・ええいっ!!しっかりしろよ、葉野香!!
これは、仕事なんだ!!
客 4>
・・・!!?お、おいっ!!?あれってもしかして『北へ。』のキャラ
ぢゃないのか?あれ!!?
客 5>
ん?あっ!!?た、確かに『左京 葉野香』だぞ、あれは!!
しっかしうまく『コスプレ』してるなぁ〜
なぁお前、ちょっと声掛けてみろよ?
客 6>
お、俺が!!?ぢゃ、ぢゃあ・・・あ、あのぅ〜すみませぇ〜ん。
葉野香>
あん?何だ、お前?
客 6>
うわっ!!?喋り方や声までそっくり!!
葉野香>
・・・・・・?
客 6>
こ、これってコスプレですよね?いやぁ〜うまいなって思って。(*^^*)
しかもコレって・・・
葉野香>
んな訳、ねぇ〜だろぉぉぉっ!!!!!!(−−#
『ドバキャアアアァァァァァ〜〜!!!!』(顔面殴打!!)
客 6>
うぎゃあああぁぁぁぁぁ〜〜!!!??(血塗れで吹っ飛ぶ客 6)
葉野香>
ええ〜いっ!!ままよ!!行くよ!!(−−#
葉野香>
はぁはぁ・・・ちっ、あのクソ馬鹿おたくめっ!!
しかも会場入ってから同じような事言う奴いるし・・・(−−#
思わず乱闘騒ぎにしちまう所だったよ。(−−;;;
・・・すぅ〜はぁ〜・・・落ち着け、葉野香。ここで揉めたら調査どころ
じゃなくなるぜ?
・・・よし、落ち着いた。
じゃあコンサートホールまで、とっとと行くか。
声優>
みんなぁ〜!!あたし達と歌ってぇ〜!!
そして踊ってええぇぇぇ〜!!!!(^o^)/
客達>
ウオオオオオォォォォォォォォ〜〜〜〜ッ!!!!!!(大熱狂!!)
葉野香>
しっかし凄げぇ〜熱狂ぶりだなぁ〜・・・うん?丁度今から始まる所か。
少しの間、見学させてもらおうかな。
『ズンズンジャンジャカジャンジャンジャン ジャカジャカジャンジャ
ンジャンジャンジャン ティラララララララ〜北へ〜行こうランラン』
葉野香>
こ、これはっ!!?・・・おいおい!!確かにノリの良い曲だけどさ、
あんなに過激に踊りまくって歌うたえんのかよ?マジで。(^^;
おいおいおいおい!!?マジでマイケルジャクソン顔負けの動きだぜ?
なんなんだよ、この振り付けはよ!!?
こんなんで声出して歌えんのかぁ?(^^;
うん?今スクリーンに映っているのは、ゲームのムービーか何かかな?
・・・しっかしコレもまた凄げぇ〜映像だなぁ〜・・・まぁいいや。
じゃあそろそろこのデジカム使ってホール内でも撮っとくか。
『カチャ。ウイィィ〜ン・・・』(デジカム作動)
・・・撮影より、10分経過。
葉野香>
よしよし。デジカムの調子も良い感じだね。
・・・でも何か、妙な気分だな・・・まぁいいか。
・・・撮影より、20分経過。
葉野香>
・・・デジカムの調子は、相変わらずだけど、あたしの調子が悪くなっ
てきたな・・・昨日兄貴と殴り合ったせいかな?
それに会場の雰囲気も何か変だぞ?
・・・撮影より、30分経過。
葉野香>
ううう・・・一体どうしちまったってんだ?身体の調子がマジに変だぞ?
み、右手が勝手に頭の方へ行きやがる・・・く、くそっ!!
・・・うん?そういや、会場の方はどうなんだ?
何だか妙に静かだけど・・・?
・・・そう言ってホールを見渡す葉野香。と、そこには!!?
葉野香>
・・・!!?て、おいおい、マジ?どうなってんだよ、コレはさ!!?
どいつもこいつもスクリーンに向かって敬礼してやがるぞ!!?
こ、これは、一体・・・!!?
声優達は、相変わらず狂った様に踊ってやがるし・・・
ん!!?今何か、スクリーンの裏の方で何か動いたような・・・?
何か臭うね、これは。よし、行ってみるか・・・
・・・スクリーンの裏側。
謎の女性>
どう?大したもんでしょ?(^-^)
これもあたし達の協力あってのものよね。(にっこり)
男の人>
・・・はぁ。(^^;
しかしこれは、あくまでゲームイベントなので、余り派手な事は、ちょ
っと・・・(^^;
謎の女性>
へぇ〜・・・言うわねぇ?『そのゲーム』が完成、発売出来たのも、あ
たし達の協力があったからじゃないの?
違う?おぢさん?(微笑みながら、ジロリと睨む)
男の人>
いいい、いえ!!そそそ、その通りなんですけどね!!(アタフタ)
葉野香>
ん〜?何か言い合ってるようだけど・・・
あれ?あのグラサンのネェ〜ちゃんの服、どっかで見た事あるような・・
あ、あれは確か、自衛隊の制服じゃなかったっけ?迷彩じゃないけど・・
確かに自衛隊の制服だ。
でも、何んでこんなとこに?
謎の女性>
いいじゃん別に。お互い徳する事なんだしさぁ〜?(にこにこ)
男の人>
アハハハ・・・ま、まぁその通りなんですけどね・・・(アセアセ)
葉野香>
あらら。あのおじさん、完全に押されてるね。
あのネェさんも気が強いよね・・・って、人の事言えないか。(^^;
さて、もう少し近づいて・・・
『パキッ!!』(何かを踏んだ)
謎の女性>
誰っ!!?
葉野香>
しまった!!?逃げなきゃ!!
『ダダダダダダダダ〜〜〜〜!!』(脱兎のごとく逃げる葉野香)
会場の出口まで走って来た葉野香。しかし・・・!!
葉野香>
はぁはぁ!!・・・あ、危なかったぜ・・・こ、ここは、はっきり言って
危険な臭いがする・・・
撮るもん撮ったし、サッサとFSへ向かおう。
謎の女性>
残念だけど、そうはいかないんだよねぇ〜コレが。お嬢さん。(^-^)
葉野香>
だ、誰だ!!?
謎の女性>
あの場を見られたら、生かして帰す訳には、いかないのよ。
・・・可愛相だけど、あきらめてネ。(にっこり)
葉野香>
へぇ〜・・・ようは、相当ヤバイ現場だったって訳だね?
でもね・・・
このあたしをナメンじゃないよ!!
例えアンタが自衛官でも、たった一人で来たのが運の尽きってやつさ。
帰り討ちにしてやるよ。ああっ!!?(−−#
謎の女性>
あら恐い。でもね・・・これならどうかしら?
おいっ!!お前達!!出てきな!!仕事だよ!!
謎の男達>
ウィ〜ス。(10人程、何処からともなく出て来た)
葉野香>
うっ・・・
謎の女性>
まっ、そういう事。観念しなさいよ。ネッ!!?(にやり)
葉野香>
くっくっく・・・!!
謎の女性>
!!?な、何?こ、このプレッシャー!!?
ま、まさかニュータイプ!!?
葉野香>
ふふふ・・・いいねぇ〜・・・!!
オラアアアァァァァァ〜〜!!!!
てめぇら、命掛けでかかってこい!!!!(鬼気として!!)
次回に続く!!
次回予告!!
身の危険を感じ、会場を急いで脱出しようとする葉野香。
だがしかし!!
それを阻止せんと立ちはだかる謎の女性と10人の屈強な男達!!
葉野香の運命、最早これまでか!!?
しかし!!
そんな中で不敵な笑みを・・・態度を取る葉野香!!
何か勝算でもあると言うのか!!?
そして、謎の女性が見たものとはっ!!?
連載ギャグ・パロSS『FS』4回目。
『戦慄!!これが左京 葉野香だ!!』
に、続く。
カツモクして待て!!