47回ご長寿
Q1:由子さんの職業は自衛官ですが、主な仕事の内容は何でしょう。

レッドキラー(赤殺し)の由子!!

山本>
先輩ぃ〜!!桜町センパイ〜!!(^-^)

由子>
ん?なんだ、山本か。何?どうしたの?

山本>
あ〜!!何だなんて・・・随分なご挨拶ですね!!

・・・ここは、北海道千歳。
航空自衛隊の基地敷地内にある婦人自衛官専用住居。通称

『WAF(ワッフ)隊舎』

の中である。
今日は、非番である山本と、その先輩になる桜町 由子達が何やら話を
していた。
因みに由子の服装は、上下ともジャージー姿と言うラフな格好だ。

山本>
あ〜!!もぅ〜酷いんだ!!
先輩今日は、わたしの買い物に付き合ってくれるって言ってたじゃない
ですかぁ〜!!忘れてたんですかぁ?

そう言われれば、今の山本の服装は、由子と比べて如何にも『これから
お出かけ』と言わんばかりの格好である。
特にキュロットスカートが可愛らしさを強く演出していた。

由子>
アチャア〜!!すっかり忘れてた。(^^;
ゴメンゴメン。!!今直ぐ準備するからさぁ。
ちょっと待っててね。(^^;m(_ _)m

>山本
もぅ〜・・・早くして下さいよ〜!!

由子は、右手をおでこに当て『ゴメン』と謝ると、そそくさっと自分の
部屋へと戻って行く。
その様を見ていた山本は、少々面白くないのか、腕組みをして少しふく
れっ面。
・・・そして待つ事5分。
『お待たせ!!』と、言いつつ部屋から勢い良く由子が飛び出して来た
時に・・・

館内放送>
緊急事態発生!!緊急事態発生!!
ただいま小樽上空に置きまして、日本領空内を不法に進入する飛行物体
をレーダーにより探知。
進入機の種類は『レッド』!!
直ちに『特殊作戦パイロット』は、作戦会議室へと急行して下さい。
繰り返します・・・

それは、けたたましいサイレン音と共に緊急事態を伝える館内放送だっ
た。

由子>
えっマジ!!?
ゴメン!!山本!!あたし行かなきゃ!!
この穴埋めは、必ずするからさ!!ね?(^^;

山本>
ちぇ〜・・・まぁ・・・事が事ですから仕方がないですよね・・・
解りました!!そのかわり必ず穴埋めして下さいよ?いいですね?

由子>
了解!!(^o^)/
それじゃあ、行って来るよ!!

山本>
はい、先輩!!頑張って!!(^o^)/

そして、二人は、その場で向かい合い敬礼を交わすと、由子は、作戦会議
室へと走り出していた。

山本>
・・・先輩・・・死なないで・・・

由子>
桜町 由子、ただいま到着しました!!

香月>
遅いぞ、由子!!何をしていた!!1分の遅刻だぞ!!

由子>
す、すみません!!

香月>
緊急事態では、例え1秒の遅れでも命取りになる事だってあるんだ!!
そこの所を良く考えて行動を取れ!!いいな!!?

由子>
はい!!以後気をつけます!!

・・・ここは、作戦会議室。それもただの作戦会議室ではない。
進入機が『レッド』と識別された際にのみ使われる、特別な場所なのだ。
今、ここでは『レッド』と呼ばれる者に対しての作戦が念入りに、しか
し迅速に行われていた。
部屋の中は、独特の緊張感によりピリピリと重たい空気が流れている。

香月>
・・・作戦に於いての説明は、以上だ。
なお、今回は、桜町 由子空士長を中心として作戦を遂行する。

由子>
えっ!!?

会議室内>
ザワザワザワ・・・

由子>
で、でも・・・わ、わたしより適任者がいるはずです!!
わ、わたしはまだ通常戦闘機しか扱った事がありません!!
作戦の中心となる存在『ヴァイヤ機』には、実戦に於いて一度も扱った
事がないんです・・・
なのに・・・!!

由子がさらに言葉を繋げようとした時、香月作戦指令は、右手をスっと
上げ、言葉を遮った。
と、同時に、ざわめきたっていた作戦会議室も再び静まりかえる。

香月>
由子君。わたしは、これでも君がどれ程『ヴァイヤ機』を使いこなせる
ようになろうかと努力していた事を知っているつもりだ。
そろそろパイロットも世代交代の時期へと差し掛かっている。
由子君・・・君は『その』素質と才能、そして・・・実力を持っている
と判断した。
自信を持って、今作戦のメインパイロットとなって欲しい。

そう言うと香月作戦指令官は、由子に向かって敬礼を行った。
そして由子を見詰めるその瞳は、由子をしっかりと信頼している色へと
染まっていた。

由子>
・・・解りました。
桜町 由子空士長。これより任務を遂行し、これを見事に完了してみせ
ます!!

香月>
うむ。宜しく頼む。

そう言って、お互いに敬礼を交わした。
そして部屋のざわめきは、今ではもう由子への声援と変わっていた。

香月>
由子君、もう解っていると思うが『ヴァイヤ機』での戦闘限界時間は、
30分間までだ。
それ以上は、精神汚染をもたらす可能性がある。
くれぐれも気をつけるようにな。

由子>
はい!!指令!!

管制オペレーター>
・・・前方5万メートル、高度2万メートルにて『レッド』確認。
『レッド』、真っ直ぐ由子機に向かっています。

由子>
了解。こちらでも『レッド』をレーダーにて確認した。
これより戦闘に突入します。

管制オペレーター>
了解。武運を祈ります。

由子>
・・・さて・・・いっちょやりますかぁ〜!!
宜しく頼むわよ!!『ヴァイヤ機、青のインプルス!!』(^o^)/

ヴァイヤ機・・・
それは、人類にとってオーバーテクノロジーとも言える技術と共に作り
出された、特殊戦闘機である。
その性能は、従来の戦闘機など比較にならぬ性能を誇るが、その代償と
して『ヴァイヤ機』の特徴である『有機リンクシステム』(人間の脳と
コンピューターを繋ぐ回路)から掛かる負担により、30分以上の搭乗
は、不可能という、パイロットにとって両刃の険と言える戦闘機なのだ。
現在、より負担の少ないシステムへと、改良が進められている。

一方『レッド』では・・・

ターニャ>
・・・これより『ヴァイヤ機、真紅のディカスティア』戦闘にに入りま
す。
敵も『ヴァイヤ機』のようですね・・・

マスター>
ターニャよ。

ターニャ>
はい、同志マスター

マスター>
・・・ターニャは、彼女・・・桜町 由子が来ると、やはり思うのかね?

ターニャ>
はい、同志マスター
必ず由子は、来ます。
過去彼女は、必ずわたしの前へと立ちはだかって来ました。
そして、今度も必ず来ます。
わたしは、彼女と決着をつけなくてはいけません。必ず・・・

マスター>
そうか・・・だがターニャ。どうやら相手も『ヴァイヤ機』のようだ。
決して油断するんじゃないよ。

ターニャ>
はい。同志マスター
わたし・・・もう負けませんよ。

なんと言う事か。
相手『レッド』も『ヴァイヤ機』だったのだ。
しかもパイロットは、由子と因縁ありのターニャだったとは。
そして・・・
ついに両機は、肉眼により確認可能な領域へと・・・!!

由子>
・・・!!?ま、まさかあれは!!?
そう・・・そういう事なの・・・
なら容赦しないわよ!!『鮮血の赤・ターニャ・リピンスキー』!!
いくぞ!!
うおおおおおおおお〜〜〜!!!!!!

ターニャ>
由子・・・待ちどうしたかったです・・・
鮮血に染まりなさい!!
ウラアアアァァァァァ〜〜〜!!!!!!

そして、ついに因縁の闘いが始まった・・・


続く・・・訳ないだろ!!

 


問 1の説明。

え〜とですね・・・
つまり由子は『特殊作戦用パイロットの一人だったと言う事ですね。
いやはや。(^^;
因みに由子とターニャの関係は、旧BBSでのわたしのおばかなSS及び
返信用レスを見てた人は、ご存じかもしれませんが、何時も喧嘩をして
いたんですよねぇ〜このふたりってば。(^^;
今回は、その決着編みたいなもんですはい。(^^;

しっかし疲れた・・・
4問ともちょっとしたSSになってしまったもんなぁ〜
特に問 1はね。(^^;

 

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