★白石 果鈴

 病弱で入退院をくり返し、病院をたらい回しにされた割には、とても明るいというギャップを
狙ったヒロイン。主人公を【お兄ちゃん】と呼ぶ所からも、妹系ヒロイン好きを狙っている。
 自然気胸という難病と手術の不安を主人公が癒していくストーリーは分かりやすく、感情移入
しやすい。
 入院しているという事からヒロインが動かずに、夏は出会いだけならかなり淡白で病院へ行く
だけの展開はヘタをすると飽きられるが、写メールを送る事で好感度を調整するという事でプレ
イヤーを動かし、それでストーリーにメリハリを付けている所はとてもよくできている。
 だが、どこに写真を撮りに行けば良いのか分かり辛く、隠し写メールポイントだらけ、しかも
いきなり何の前触れもなく写真メール撮りに放り出されるため、プレイヤーによっては目的を失
い右往左往する。
 できれば、それなりにヒントがあってもいいし、どこかでポイントポイントを主人公の台詞や
サブキャラとの会話などでヒントを与える形で行く場所の目星を付けられるようにしておけば、
もっと分かりやすく、かつ巡りやすくなったはずだ。
 果鈴の写メールに関する台詞だけでは、その日が一日、写メール撮りのために空けられている
ことには、プレイヤーはなかなか気が付きにくい。
 隠しポイントは層雲峡と数個に留めておくのもよかったかもしれない。
 また病院が舞台と言う事になるのだが、基本的に面会可能時間は午前か午後2〜3時間といった
所がほとんどなのが実状だ。
 ゲームという性質上、朝っぱらから夕方まで訪問を許されているが、実際はもう少し厳密に面
会時間を決めてもよかっただろう。
 このあたりは、もっとリアルに時間を設定してもよかったかもしれない。
 果鈴のホームページの内容が、ストーリーに深く関わってこない所も残念だ。
 このホームページの内容はある程度ランダムで決定されるようなので、それによりいくつかイ
ベントを用意するなど、バリエーションを増やしてもよかっただろう。
 冬編になると憑き物が取れたかかのようにはしゃぎまくる彼女はとても可愛らしいのだが、
いきなり部屋で水着を着たりするのはいかがなものか。
 前作で、札幌SPAランドのような架空のレジャー施設を作っていたのだから、もし北見にそう
いう施設がなくても、ここは思いきって温水プールを架空でも作って行かせるべきだっただろう。
 リハビリで水中歩行を行うプログラムもあるはずだし、そういうものと絡ませて水着になるの
であれば、自然でよかったのだが、白石宅でいきなり水着である。
 一体何を狙って水着にさせたのか、制作者の意図がさっぱり読めない。ギャグなのか。
 ヒロイン全員に水着サービスカットがない中、これはかなり浮いている。
 ヘタをすると、プレイヤーの果鈴に対する性格イメージが一気に変動するため、もう少し場所
を考えて展開してほしかった所だ。

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