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■ 2003年 旅行日記 函館編 ■ 今回の旅行は何故か気合いが入っており、予定時刻ぴったりに目が覚める。 そこに、母からのけたたましいモーニングコールが鳴り響く。 適当にそれをあしらって(笑)、いそいそと旅行前の最後のチェックを行う。 今回はそんなに早い時間から行く訳でなかったため、9時まで最終チェック。 そしてタクシーを呼び、一路駅前へ……って、中々タクシーが来ない(汗 そわそわしながら待ち、なんとか駅前に着いた時には、空港行きバスの発車10分前。 ひいひい(汗 用意してあったチケットを渡して高速バスに乗り込み、関西空港まで一直線。 関西空港までは四国からだと2時間は乗っていないといけない。 これがまたキツイのである。 コンタクトをしてくていたために寝る訳にもいかず、本を読もうとすると車の揺れで酔い そうになり……。 でもそれでも2時間なんとか我慢しないといけない訳で……ふう、やれやれ。 関西空港に到着した時には、腰が痛くてごきごき鳴る鳴る(^^;) ……しかし、2003年の夏は暑かった。 北海道用に長そでにコートで来たが……暑い……暑いぞ…… 12時15分に関西空港に到着して30分に搭乗手続き。 1時30分まで昼食をとり、そこでまずは函館の観光地をチェックしてみた。 まずは『啄木小公園』……って、遠いなオイ。 うーん、駅前から海岸線まで、結構あるんだな。 でも、自転車で行けなくもないか……。 とか思っているうちにそろそろ時間。 搭乗口から飛行機へ。そして一路函館へ。 飛行機に乗るのが嫌いという人は多いが、私は結構好きな方だ。 あのふわりと浮く感覚がイイではないですか(笑 高い場所から下界を望むのも大好きです。 大阪の町や、途中の山並を写真に撮りながら、函館に飛行機は到着。 ……なんだかあっという間に着いたな……。 関西空港までのバスの方が長かったな……(^^;) さて。 再び来ました北海道! まずはタクシーに乗り込んで、運転手さんに、函館のお勧めのお店を尋ねてみることにし た。 すると、朝市方面では、『きくよ食堂』『道南食堂』が、なかなか美味しいらしい。 ……いや、美味しいというよりは《有名》なんだろうな。 まあ、有名になるって事はそこそこ美味しいだろうと納得し、次にレンタルサイクルの場 所を聞いてみた。 「あれー。駅前にあったかなぁ……函館駅もかなり変わったからねえ」 と言いながら車を駅前に回してくれる。 すると。 ……うわー、見事になくなってるな…… 函館駅は、見事に様変わりしていた。 昔の駅前にあったプレハブのレンタルサイクル屋さんは、跡形もなく消え去っていた。 ……いかん、まずい。 自転車がないと、アッシの旅行はトッテモタイヘンナコトニーヽ(;´Д`)ノ レンタルサイクルの場所はさすがに運転手さんも知らないらしく、ホテルで色々と聞いて みる事にした。 そして、タクシーは函館国際ホテルへと到着する。 ■ 函館国際ホテル ■ ここは、函館駅から徒歩5分ほどの所にあるホテル。 旧館と新館があり、新館は少々値は張るが、函館港に面しており快適な宿泊ができる。 函館観光の拠点にするなら、ハーバービューホテルと並んで良い位置にあるホテルだろう。 函館市大手町5-10 シングル1万~1万5000 ツイン 2万~3万 IN…14時 OUT…11時 駐車場…1泊500円 チェックインを済ませて、レンタルサイクルがまだ生き残っているかを聞いてみる事にす るが……。 どうやら、函館駅前にあったものは、駅の新築に合わせてなくなってしまったらしい。 しかし、ベイエリアに、どうやらレンタルサイクルがあるようだ。 よし、行ってみよう。 うろうろきょろきょろ(・-・ )( ・-・) ………………………………………………見つからねぇ……( ̄▽ ̄;) BAY HAKODATEに入って、レンタルサイクルの場所を聞いてみる事にした。 すると、このBAY HAKODATEで自転車を貸してくれるらしい。 おお、よかった、まだ残ってた。 どうやら、事務所で手続きをすれば、貸してもらえるようだ。 よし、話をつけてもらおう。 「すみません、5時でもう終わりなんですよー」 マ ジ デ ス カ 。 どうも、ライトが付けられていないために、夜のレンタルはできないのだそうだ。 そんな~~~~ っていうか。 ラ イ ト く ら い つ け て く だ さ い 今もう4時半なんですけど……ひいい(;つД`) どうも借りるのは無理っぽいので、タクシーを捕まえる事にした。 夜も迫ってきていたので、目的地は絞って急いで巡ってもらう事にした。 まずは、海岸線に向かってもらう。 ■ 啄木小公園 ■ ここは、大森海岸に面した本当に小さな公園だ。 すぐ近くが海岸で、佇んでいると潮の香りが漂ってくる。 石川啄木の像が静かにそこにあり、なかなか落ち着いた雰囲気だ。 しかし……こりゃ狭いわ(汗 すぐ傍が道路で、しかも車が頻繁に通るので、危ないといえば危ない。 しかも、像のある所に小さな屋根付きベンチがあるくらいで、後は 道が浪漫館に続いているだけなので、物足りないといえばもの足りない場所だ。 落ち着いて話のできる場所ではあるが、海岸に降りて話す方が、いい思い出になるかもし れない。 とか考えていたら、タクシーの運転手さんがかなり先を歩いている。 ここに着く前に、貸しきりで巡ってもらう事を決めていた為、待って くえる事になったのだが、わざわざ説明のために降りてくれたのだ。 ありがたやー。 ■ 啄木小公園 土方啄木浪漫館 ■ なんで土方と啄木なんだよと思いながらも結構ハデな建物が強烈に存在感を主張している。 相当思入れがあるとみた。 ここは、幕末に活躍し非業の死をとげた新選組副長、土方歳三と、有名な詩人、石川啄木 を資料を元に見ていく事ができる。 ちなみにここでは、写真は細かく撮りまくらなければ、一応OKな事になっていた。 とりあえず、お断りしてから撮るようにしよう。 啄木と土方は、それぞれ別のスペースに区切られており、それぞれ一つだけ見る事もでき るようだ。 しかし、なんでまた土方と啄木なのかやっぱr(以下略) まずは啄木の方へ。 ……なんかシアターに通されたが…… なんと、ここではリアルに再現された(?)啄木の像が、動いて喋って、啄木の生い立ち や活動についてムービーを交えて鑑賞をすることができる。 ……なんかリアルだけど似てねぇ……( ̄▽ ̄;)(ぉ 啄木の生い立ちはとても理解できたけれど、こういう趣向は、他ではなかなか見られない な(^^;) そして、見終わったら、次は土方の方へ。 ここは、土方の生い立ちをビデオ放映し、永倉新八の書や、様々な手紙や資料がある。 そして、土方の愛刀である兼定のレプリカもある。 これは、実際に土方家に管理している方が赴いて、実物をお借りした上で、忠実に再現し たものなのだそうだ。 ここには虎轍や菊一文字のレプリカもあるので、刀が好きな人も楽しめるだろう。 ……しかし、どこかマニア向けだと感じるのは私だけだろうか(笑) ……と時間がおしてきている。 閉館間近な事もあって、急いで浪漫館を後にする。 時間はまだ大丈夫なようなので、五稜郭へも向かってもらう事にした。 ■ 五稜郭 ■ 函館は新選組の土方歳三が最期を迎えた場所。 その幕末、西洋の砦を模して作られた星形の城郭が五稜郭だ。 星形になっているのは、砦の死角をなくすためで、これにより守りと共に攻撃性も格段に アップしているらしい。 資金不足で河原の石を使って7年もかけて建造され、函館奉行所がここにおかれることに なった。だが函館戦争での幕府側の敗退とともにその役目を終える。 後、大正3年に公園として解放、昭和27年に国の特別史跡に指定された。 まだタワー展望台が開放されてるようなので、行ってみる事にする。 タクシーの運転手さんは、ちょっと休憩。 中国からの観光客の方々と一緒になったが、中国人の人って明るいなぁ(笑) 中国では、大声で自分の意見を通すのが由とされているようで、いやー、 よく喋る喋る(笑) 「おねえさん、いま歳いくつですか?」 「肌白いデスネー」 おばちゃんが、エレベーターガールに歳きいてるよ……。 中国人は、しっかり自己主張して欲望に素直なのが美徳とされる所があり、話す事には屈 託もなければ容赦もない(笑) やはり、国が違えば、性格も違うよなー。中国人も朝鮮人も、顔、ほとんど同じなのに。 ( ̄▽ ̄;) 五稜郭は、想像以上に人が多かった。 北海道は経済面で冷え込んでいるとされていたけど、なかなか盛況のようでちょっぴりほ っとする。 五稜郭タワー一階には、世界各国の城郭が資料や写真で展示されているので、こちらもよ ろしければ、どうぞ。 ちなみにこの五稜郭タワー、改築して、さらに高いタワーにする計画があるとかないとか。 まあ、今のように端っこがちょっとしか見られない展望台よりは、もう少し高いものの方 が、観光客は喜ぶでしょうね。 さてと。 次は少しカチューシャの方へ向かってもらう事にした。 私も何度か足を運んだ家庭的なロシアレストラン、カチューシャ。 ここも、不況のアオリをまともに受けてたらしい……。 「えーと、あ、ここ。ここを曲ると公園が……」 とか色々と話をしながらカチューシャのあった場所へ。 あれ? あるぞ建物。 ……と思ってたら、うわー、お店の名前変わってるよ。 へえ、ロシア料理の次はフランス料理になったのか。 店先を覗くと、あ、誰か立ってるこっち見てるー。 すんません入りませんゴメンナサイ(つД`;) とその時、 「あっ、あれ」 という運転手さんの声。 見ると、カチューシャの看板が無造作に打ち捨てられていました。 ……なんか無惨だ……。 カチューシャは、見事になくなっていた。 函館もお店の立ち代わりが激しいらしく、様々なお店が開店しては消えているらしい。 しかし残念だな、もうカチューシャのボルシチは食べられないのか(´-`) ちょっと残念ではあったけど、仕方がない。 潔くホテルへと帰る事にする。 夜おいしい所を聞いてみると、函館の市街地に『魚一心』という居酒屋があり、そこが お値段がリーズナブルで美味しいらしい。 庶民的な居酒屋らしいので、函館に行かれる方は是非参考に。 タクシーは函館駅前へ。ここで降ろしてもらうことにした。 お礼を言って別れ、新しくなった函館駅へ行ってみる事にする。 ……しかし変わったなぁここも。 ■ 函館駅 ■ 老朽化が激しく、至る所ガタがきていた函館駅も、綺麗に衣替え。 円筒に箱が二つくっついたような、どこか無機的な建物になっている。 しかしその反面、あまり収益がなかったのかレンタルサイクルは廃業、跡形もなく取り壊 されて、新駅舎に取り込まれてしまった。 この円筒部分は吹き抜けになっており、そこには一本の渡り廊下がある。 内装は綺麗な色で、そして照明も明るい。 全体的に清潔な印象があり、以前の暗く不潔な印象はかなりなくなったと言っていい。 入り口から見て右側がチケット売り場と観光案内所。 時間は18時までなので、用のある方はお早めに。 ……しかし、ここに住み着いていた猫達は、どこに行ったかなぁ。 頑張って生きろよ、トラ猫たち。 さて、ここの観光案内所で夜景観光バスのバス停番号を聞く。 観光代理店でクーポンチケットをもらっている場合、停留所にあるチケット売り場で、バ ス券と交換してもらえる。 夜景バスは20:15発。 ただ今18:00。 ……まずはメシだな( ̄ー ̄) 函館駅から、再びヘイタクシー。 目指すは五島軒だ。 「おにいさん、カレー食べに行くの? おいしいからねー」 タクシーの運転手さん、五島軒の名前を聞いただけで、私の目的が分かったらしい。 というか、五島軒に行く観光客の目的は、だいたい同じって事なのでしょう。 実は駅前にも五島軒の駅前店がある。 しかし、せっかく観光で来てるんだし、本店で食べたいというのが本音だ。 五島軒は車で行けば駅から近い。すぐに到着。 ■ 五島軒 本店 ■ 1879年創業というから古い。老舗のレストランといっていいだろう。 函館でもっとも歴史のあるフランス料理店で、レストラン雪河亭と、雪河亭ラウンジのふ たつがある。 有名な鴨南蛮カレーだけでなく、美味しい料理がたくさん味わえ、店内は清潔で居心地が 良い。 店員さんもさすがは観光地の人々。とても対応が柔らかくてよかったです。 ・函館市末広町4-5(市電十字街駅から十二間坂を登った所) ・ラウンジ……11:30~21:00 ・レストラン……11:30~15:00 17:00~20:00 ・無休 ・コース料理4000円~ ・駐車場あり 私はここで『リッチ鴨カレーセット』を頼んでみる。 3000円と結構するが、せっかくの旅行。食事にお金かけないでドウスル(ォ グリーンピースのポタージュに、つけ合わせが運ばれてくる。 福神漬、紅ショウガ、らっきょ、レーズン、ピーナッツ。 ……多いなオイ( ̄▽ ̄;)w そして本番の鴨カレー。 おお、これは美味しそう! カレーは鴨肉が乗っており、ルウは具が入っていない。溶け込んでいるようだ。 辛さは中辛でコクがあり、鴨と良く合っている。鴨はミディアムレアで、これがまたウ マイ。 ……シアワセだ(* ̄▽ ̄*)←単純 最期にレモンのシャーベットに、POTEREINEというお菓子が。 ポテレーヌとはフランス語でかぼちゃの事。 なるほど、パンプキンクリームが入ってる。ウマイナ(._.)♪ 最期にホットコーヒーを美味しく頂き、店を出る。 運良くタクシーを拾い、函館駅へ。 函館駅からは、ロープウェイ行き観光バスに乗り込み、函館山へと向かう。 30分ほど待ちぼうけを食らったものの、「ロープウェイコース」のバスに14番乗り場 から乗り、一路函館山ロープウェイへ。 ……しかし、付いてからが地獄でした……。 人・人・人・人・ひとーーーー! ココドコデスカ? アア、ロープウェイデシタネヽ(;´Д`)ノ 見渡す限りの人混みで、全くロープウェイが見えない。 なんとかガイドさんに誘導されてロープウェイに乗り込む。 ■ 函館山ロープウェイ ■ ・駐車場あり。 ・料金:1160円 ・函館駅前より観光バスあり。 ・夏場はかなり混み合うので注意。 まさにオシクラマンジュウ状態で山頂まで行く。 途中、ガラスごしに夜景が見えるはずなのだが、全く見えない。 見えるのはただ人の黒いアタマアタマアタマ(汗 ……これはちょっと失敗だなぁ。 うーむ、上手く空いている時間はないものか。 などとブツクサ言っている間に、山頂駅へと到着する。 が、ここからも人人人ーーーー! ……っていうか、こんなに混んでたっけ?(ーー;) ソウカ、ワタシハ「人の頭」ヲミニキタンダッケ? 夜景ッテ黒インデスカネ( ゜▽。)(壊 という冗談は置いておいて、今回はPM8:45~9:10までの観光だ。 実は殆ど時間が取れないのがロープウェイ観光だ。 観光バスがゆうに1時間は取る場合もあるなか、少々短いので、も し函館山ロープウェイ観光をされる方は注意しましょう。 急いで展望台へと行き、順番を待つ。 ……しかし……混み過ぎ…… ぎゅうぎゅう詰めで頑張ったかいがあって、やっと夜景が目の前に! おおおーーーー! 何とか良いポジションを維持して、シャッターを切りまくる。 せっかく一番前に来た事だし、ちょっとだけ長く居座ってみる(^^;) 時間にして5~6分だったけれど、それでも、とても良い夜景が見られて大満足。 ……でも、この夜景、意図的にライトアップしている所があるんだよなぁ。 まあ、このへんは神戸と同じなんだろうけど。 9:05に展望台を降り、トイレを挟んで、定刻の9:10に集合。 ただ一人、定刻に集まらなかった人がいて、ロープウェイに乗り損ねかけるものの、 ギリギリその人が飛び込んで来たため、なんとか乗り込む事に成功。 やれやれ……。 バスの中でガイドさんが言うには、夜景は4日に1回は見えないものなのだそうだ。 私は毎回バッチリ見えているのだが、これは時期がいいからかもしれない。 見えない時は、本当に何も見えないようだ。 ロープウェイ観光のバスは、国際ホテル、ハーバービューホテル前に停車してくれる。 ……降り損なった…… そういえば、国際ホテルに泊まっていたんだった(汗 結局駅前で、ガイドさんにお礼を言い降りる。 せっかくだから、少し夜の函館市街をうろついてみる事にした。 綺麗になって、昔の面影もない函館駅。ライトアップされた摩周丸。 お、「きくよ食堂」発見。 昼間の喧噪が嘘のような静けさだ。 などとうろうろとしながらホテルへと戻る事にした。 ……ふーー、疲れた……( ̄▽ ̄;) 早速風呂に入り、筋肉痛の薬を塗る。あの人込みで腰が……(ぉ(笑 ホテルで買ったガラナを飲みながら、一日のメモをまとめる。 お、ガラナって、結構ウマイな。 ガラナは南米アマゾン川流域原産の植物で、その実にはコーヒーの約3倍のカフェイン が含まれているらしい。 昭和30年代まで、全国生産されていたが、今では函館の一部でしか買えないレア品だ。 気分転換や集中したい時にはぴったりだ。 ……って、これから寝るんだった……ヽ(;´Д`)ノ(笑 明日は朝早くから朝市へと行ってみる事になっている。 さあ、寝よ寝よおやすみなさーい……( ̄▽ ̄)Zzzzzzz...... |