コッタロ湿原第二展望台
〜草ぼうぼうでナニモミエマセン〜

■ 釧路湿原第一日目3 ■


さてさて。
気を取り直して、北海道観光の続きである(笑)

まず向かうのは、サルボ展望台だ。

ここは、塘路湖とシラルトロ湖の間にある丘に建てられた小さな
展望台だ。
そこへむかう訳だが、まずその前にちと何かお腹につめていくか……。

国道391を北上し、途中を右に折れ東へ。
そこにひとつお店がある。

■ オーベルジュ・ピルカ・トウロ ■

オーベルジュとはフランス語で、「食事を備えた宿泊施設」という意味
があり、ピルカとはアイヌ語で「美しい」という意味を持つ。
ここは、ウルグアイラウンド農業合意関連対策費を使って建てられた
施設で、
レストラン兼宿泊施設だ。
中山間地域の活性化を目的として、ここには農林水産省から補助金も
出ているようで、上記対策費6兆100億円のうち公共事業として回された
3兆5500億円のうち、いくつかがこの施設に使われた事になる。
まあ、実際にはそんな政治的なことは観光客にはどうでもいい話で、
実際のピルカ・トウロはどうかというと、おいしいランチを食べさせて
もらえる、なかなか評価の高いところらしい。
標茶町の食材を中心に、ディナーやランチを食べられる。
ランチセットが1300円から、ディナーセットが1500円から。
お勧めパスタが800円、お勧めパスタセットが1300円。
塘路を訪れた際には、立ち寄ってみるのもいいかもしれない

場所:北海道標茶町塘路湖畔
ランチタイム:11:30〜2:30(オーダーストップ2:00)
ディナータイム:5:00〜8:30(オーダーストップ7:00)
定休日:毎週水曜日(ゴールデンウィーク・お盆期間は除く)
TEL:01548-7-2200

とまあ、こんな事を事前に調べていたので、わくわくしながら向かった
訳ですが……あれ?( ̄▽ ̄ )

定休日(;⊃Д⊂)

あああ、今日ってば水曜日デスカ!
なんて運が悪い。
ホットドッグだけでは足らないぞーーー。

仕方がないので、ここは諦めて後にすることにした。
おや? この施設の近くに、小さな建物があるぞ?

■ 標茶町郷土館 ■

これは、明治18年に建てられた釧路集治監の本館だ。
集治館とは、明治時代に、流刑者を拘束した建物で、現在は標茶の歴史
などを紹介する博物館になっており、開拓時代の産業の資料や考古学的
な資料を展示している。
昭和44年に、現標茶高校敷地内から移築され現在の位置に落ち着いた。
明治に建てられたとあって、モダンな感じのする建物だ。
ここは別名『昆虫館』と言われているようで、おびただしい数の昆虫
を見る事ができる。
1階が開拓資料展示室と考古資料室、2階が動植物、昆虫、集治館関連の
資料展示室になっている。

TEL:01548-7-2332
会館時間:9:30〜16:00
月曜日と、祝日の翌日が休館
無料

ほう、こんな建物もあるのか。
時間も考えて、写真を撮って先に進むことにした。

■ 塘路湖 ■

この塘路湖は大変静かな湖だ。
自然に囲まれ、冬にはお御渡りも見られ、カヌーツアーも開催されている。
冬には、氷上ワカサギ釣りも楽しめる。
もともとは、釧路湿原ができあがる過程で海岸線が後退したときに
取り残された水たまりが、そのまま湖となったものだ。
釧路川カヌーツーリングの基地がある所でも知られ、毎年夏には、数多く
の観光客で賑わっている。
釧路湿原最大の湖のわりに、最大深度は7mと意外に浅い。
これも、海跡湖の特徴だ。

その塘路湖の北にあるのがシラルトコ湖だ。
ここは周囲6.5km、面積3.4平方キロの湖。
沼の北側と西側は湿原になっており、海が退行して湿原になっていく
過程が観察できる。
特別天然記念物のタンチョウやエゾシカに加え、秋には白鳥も訪れる。
湖畔にはサイクリングコースのあるシラルトロ運動公園があり、
サイクリングコースの他にキャンプ場も設置されている。

お、ここを左で、駐車場だな。

ふう、とりあえずお疲れさまー。
着きました、サルボ展望台。意外と近かったです。
……さて、ここを登っていくのね。
しかしまー、今回の旅行も、今まで以上に重労働だな(笑)
えっほえっほと、坂を登っていく。
これがまた、
急坂(^-^;)

■ サルボ展望台 ■

塘路湖とシラルトコ湖の中間にある展望台。
とても頑丈に作られている感じのする、
木造展望台で、森の中に埋もれる
ような感じで建てらてている。
左側に塘路湖の全景が見え、右には釧路湿原、キラコタン岬、雄阿寒岳、
雌阿寒岳も一望できる。
ここの駐車場は未舗装のため、積雪が多い冬場は使用不可になるので
注意しよう。

この展望台も、なかなかいい眺めだ。
あの静かな塘路湖が、とても綺麗に一望できる。
今回の北海道旅行はとても暑い中で巡っているため、展望台などで吹く
風が、とても心地良い。
涼みながら写真を撮っていると、ふとこの近くにもう一つ展望台がある
事を思い出した。

■ 三角点展望地 ■

ここは、サルボ展望台のある同じ丘の上にある展望地だ。
サルルン湖という小さな湖のちょうど北側にあり、この湖と塘路湖を
並べて見る事ができる所でもある。
しかし、展望台のような場所ではなく、開けた場所、といった感じの
所だ。


よし、行ってみよう。
……と思ったのですが、どうも、最近降った豪雨で道が流され、そこに
雑草が茂ってさっぱり道が分かりません。
道どこですか( ̄▽ ̄;)
虫もどんどん寄ってきて、とてもじゃないけどたどり着けない。
とりあえず
途中の開けた所から写真を撮りました。
まあ、ここも、なかなかの眺めでよろしい( ’-’)♪

道がなければどうしようもない。
危険でもあるので、ここは潔く諦めて、次の目的地へと向かう事にした。
行き先は、コッタロ展望台だ。

この展望台に行くには、サルルン湖の南にある鋪装されていない砂利道
を、我慢していくしかない。
この道道クチョロ原野塘路線は、想像以上に道が悪く、とてもじゃないが
自転車でスピードを出して進める所ではない。
道の端になるほど、雨などで侵食されてでこぼこになっており、がたがた
と振動が腕まで伝わって、とても大変(汗

がたがたがたがたがたがたがたがたがた((((;゜Д゜))))

ダート道っていうんでしたっけ、こういうの。こいつは洒落にならない。
いつになったら鋪装された道路にでるんだーーーーーー(汗
こういう道路の場合、下手すると徒歩よりかえって疲れます。
時間のある方は、徒歩でもいいかもしれない(^^;)
また、砂利道は意外とハンドルを取られるので、車で行かれる方は、
十分に慎重に運転しましょう。
湿原に頭から突っ込んで、オイルで環境を壊すという事故も、実際に
起こっている様ですので(汗

このダート道を境に、コッタロ方面に北へ向いた形で、右側がコッタロ湿原、
左手が釧路湿原と、一応名前が分かれていたりする。
コッタロ湿原と、茅沼周辺のシラルトロエトロ湿原、そして釧路湿原を
ひっくるめて総称で『釧路湿原』と呼んでいるのだそうだ。

途中、
二本松橋という橋に到着。
ここで少し休憩する。 ふー、お尻が痛い(汗
がたがた道って、自転車の天敵だな(^^;)
サドルが固くてお尻は痛いは、砂埃で目は痛いは、喉は乾くは、
もう凄く疲れます、この道( ̄▽ ̄;)

後で知ったのだが、この二本松橋、釧路川を徒歩で渡れる唯一の橋らしい。
また、この近くの高台には二本松展望台があり、サルボピラ展望地とも
呼ばれている。
釧路川の蛇行や湿原最深部の雰囲気を身近に感じられる所だ。
……が、ここも例外でなく虫が多いので、虫よけ必須で行きましょう(笑)

さて、頑張っていくか。
目的地はもうすぐだ。

がたがたがたがたがたがたがたがたがた((((;゜Д゜))))

展望台が近付くにつれて、鋪装された道にも出て、少しは楽になった。
とはいっても坂続き。
展望台のある場所であるため、上り坂が続くのだ。
この坂道を頑張って上り詰めたそこに……ありました、目的地がヽ(;´ー`)ノ

■ コッタロ展望台 ■

やっとついたぁぁぁっ!

と、思わせる程、ダート道は凄かった。
自転車を停めてふう、と一息。
大変な道のりだった(汗

そのダート道を行った先にある展望台が、このコッタロ展望台だ。
展望台前にあ駐車場が整備されており、何台か車やバイクも停車できる
スペースがある。
コッタロ周辺の展望台では、一番整備された展望台かもしれない。
トイレもあるようだが、個人的には自動販売機を設置してほしい気がする。
自転車や徒歩でくる人はまれにいるようだし、車でもかなり距離がある。
水分補給なくしては、かなり大変な場所だ。
……まあ、だけど、ゴミが増えてしまうというデメリットも重要な
事だし、湿原の管理などを考えると、やはり自販機はないほうがいいの
だろう。

さて、この展望台、駐車場から中に入ればすぐに見えるものではない。
ここから、さらに113段という急階段を登っていかなければいけない。

……登れと?( ̄▽ ̄;)

ため息がでるほどの階段だ。
そしてこの階段を上り詰めたとしても、さらに鋪装されていない急坂
を登っていかなければたどり着けない。
これは、高齢者にはかなりツラい展望台だぞ(^-^;)

他にいた観光客とともに、ふうふうと息を切らせながら登った先に、
やっと展望台が姿を現した。
そこから見た湿原は……

おおおおおーー( ゜□゜)

とても素晴らしいものでした。

■ コッタロ湿原 ■

この湿原は、丹頂の営巣地として非常に重要視されている低層湿原だ。
冬場は、民家で餌をまいている餌場や、駅周辺の給餌場へと飛んでいって
しまうのだが、夏場は双眼鏡で覗けば、丹頂を見つけられる可能性が
大変高い。
夏場観光のピークは6月下旬〜7月上旬で、この時期には、ダート道の
わきに、色とりどりの花々が咲き誇る。
秋は、草木が紅葉し、黄金に輝き、これもとても美しい。
塘路駅からは、だいたい6km。
自転車であれば20分くらいで来られる。
が、途中の砂利道が地獄のような走行を強要するので、大変苦労する。

展望台から見た湿原は大変綺麗で、細丘で見た湿原よりも高度が
低いためか、広大な湿原を間近で、しかも遠くまで見渡せる感覚が
し、とても、気持ちがよかった。
コッタロ沼という沼があるのが特徴で、だいたいの観光写真では、
この沼が写されている。

余談だが、この展望台からさらに自転車で5分ほど北へ進むと、第二・
第三展望台というのがある。
しかしこの二つ、まるで展望台とはいえない。
なんと言っても第二は道路に看板が立っているだけの場所で、第三に
いたっては、どこに進路があるのかさっぱり分からないときている。
最近の湿原は森化が進んでおり、それでよけいに木々に隠れて分からない。
第三はよく調べていくと木で組まれた階段があるそうで、そこを登った
先にあるのが展望地なのだそうだ。
だが、本来はそこは立ち入り禁止らしく、標茶町の警告看板がある
のだが、それらはぶっ倒されたままで草に覆われてそのまま放置状態。
……なんだそりゃ( ̄▽ ̄;)(笑)

私も第三展望台はさっぱり見つける事ができず、しかもかなり行き過ぎて
しまったようで、仕方がないので来た道を帰っている。

さて、と。
足をマッサージし、下へと視線を移す(笑)

またあの道をいくのか〜〜。
気が重いのう(ーー;)

しかし、頑張って帰る事にした。
自転車を借りた時にもらったミネラルウォーターは、既に飲み干してない。
近くに自販機は一切ない。あたりまえだけど(汗
もう、気力で帰るしかないぞーーーーヽ(`Д´)ノ

がたがたがたがたがたがたがたがたがた((((;゜Д゜))))

結構鍛えて体力には自信があったのですが、もう塘路駅に帰った時には
ぐったりでした。
お礼を言って自転車を返し、コーラを買って一気に飲み干す。
私は普段はジュースは殆ど飲まないのだが、この日だけは別だった。
さすがに喉もからからだ(^^;)

塘路駅に到着した釧路駅行きの電車に乗り込み、中でちょっと仮眠をとる。
お昼のホットドッグだけでは、やはり大変でした。
予定は未定。
バッグの中には、カロリーメイトくらいは入れておいた方がいいのかも
しれないなぁ。
……旅行でも、場所によっては非常食は必要、と(^^;)

釧路駅に帰ってからは、ちと出歩く気になれなかったので釧路駅近くの
バス乗り場へと行き、明日の観光バスの時刻を調べてメモをとっておく。

その後は釧路駅内の豚丼屋さん、『十勝豚丼屋とんと』ヘ行き、豚丼
の<特6枚>を頼み、物凄い勢いでかき込んでしまった(笑)
さすがにお腹がすいていたようで、今回はちと無理をしてしまったの
かな、という気もしてます、はい(^^;)

時刻は夕方4時。
だが、釧路散策は明日にするとして、今日はホテルでゆっくりと過ごし、
明日の観光地について調べておく事にした。
夜9時ごろにうたた寝してしまい、12時ごろにお風呂に入って就寝。

ふー、今日は疲れた……(^^;)(笑)

では、おやすみなさーい( ̄▽ ̄)

……という訳で、次ページに移りますです。
読まれる方は、次のページへどうぞ〜(^^)/

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