■ 北海道旅行日記 美瑛〜富良野編4 ■ うあちょー!Σ( ̄□ ̄ ) びしっ! ……あれ( ̄▽ ̄;) 目覚ましが早朝5時に鳴る。 凄い勢いでチョップをかましてそれを止めるが、どうも何やら夢を 見ていたようだ。 おお、そうそう。 今日は朝から気球体験でした。 外は青空かなぁ、と思い、カーテンを開けて見る。 ……真っ白デスカ?( ̄▽ ̄lll;) 濃霧です(汗) なんだか、白い煙みたいなのが流れているんですけど。 大変霧が濃い。こんなので、気球に乗って大丈夫なのだろうか。 まあ、考えるよりも、行動してみよう。 という訳で、顔を洗って、1階に行く。 喉が乾いていたので、自販機でジュースを買い、飲みながらバス の待ち合わせ場所に行く。 そこでしばらく待っていると、6時15分ごろ、バスが来る。 運転手の人がホテルに入ってきて、私を促す。 私が乗り込んだ所で、バスはホテルから北の丘の上にある、気球体験 の場所へ向かう。 降ろされた、はいいのだが、すごい霧だ。濃霧だ。 まわり、なーーんにも見えません( T▽T) 大丈夫かなぁ、などと心配になりながらも、ふと広場を見ると、 『ゴオオオォォォッ!』 と、気球に暖かい空気を入れる、バーナーの音が聞こえてきた。 おお、初めて見る。 ……気球って、思った以上にでかいな。 そんな事を考えながら、まずは受け付けへ。 ここで、自分の名前と住所を書いておく。 さらっと「保険の…」とか言ったのを聞いてしまいました。 ……落ちた時の?( ̄▽ ̄;) 気球は4ケ所をロープを使って地面に停められている。 でないと、上がりすぎてしまうのだ。 気球の上がる原理は、気球の内と外との空気の温度差から産まれる 気圧の違いを利用する事だ。 基本的に、冷たい空気は地面に下がり、暖かい空気は上昇する。 天気でいう、低気圧や高気圧、というのも、それだ。 気球は、この気圧を利用するため、温度差があるほど、よく上がる。 冬には、1000m以上上げられますよ。 とスタッフの人が言う。 私はそんな事を聞きながら、気球に乗り込む。 乗り込む時には、4ケ所を止めている紐を踏まないように気を付ける。 紐がからまって、一緒に上げられないようにするための用心だ。 ……しかし、乗りにくい。 気球のかごが、私の胸の高さあたりまであるので、ちょっと大変だ。 ……もっと足が長ければなぁ( T▽T) 乗った人数は、だいたい7人前後だ。 そして、安全を確認した後、ちょっと気球内の空気を暖めると…… おΣ( ̄▽ ̄ ) おおっΣ( ̄□ ̄ ) おおおおお!Σ( ̄□ ̄;;) おおおおおおおおおおーーーー!!(@о@;;) 実は私、ちょっと高所恐怖症ぎみなのです。 「はい、これくらいが、ウルトラマンの視点ですよ〜」 などと涼しい顔でスタッフの人が言う。 だいたい、40mあたりの高さらしい。 40m。そこは足もすくむ高さだ。 本来なら、富良野の美しい景色がみられるはずなのだが、濃霧のため、 下には霧の海が広がっている。 うむむ、残念( ̄- ̄ ) 気球は、ゆっくりと気球内部を冷やしながら落ちていく。 何度も、バーナーで気球内部を定期的に暖めて、徐々に冷やす。 そのまま何もしないと、急速に気球内部が冷えて、落ちるスピードに 加速がつき地面に叩き付けられてしまい、かごに乗っている人は確実に逝ける のだそうで。 ……なるほど、その時の保険か(汗) 気球体験は、5分程度だ。 払ったお金は2000円ほど。 さて、この金額は、皆さんにとって、高いだろうか、安いだろうか(笑) 帰りは、歩いて帰る事にした。 そんなに大して距離はないので、朝のいい運動だ。 ふと振り返ると、気球が再び上がっていた。 ……やはり、結構高いとこまで上がってるな(^^;) 適度に運動してホテルに着き、準備。そして、7時10分ごろにタクシーを 呼んでもらい、富良野駅へ。 7時24分発、旭川行きに乗るには、微妙な時間だったが、7時20分に着き 慌てて列車に乗り込む。 ……ふう、なんとか間にあった(^^;) 列車の中でメモをまとめて、8時ちょうどに美瑛駅に到着する。 ……しかし、お腹すいたなぁ。 美瑛駅周辺には、コンビニもあり、ちょっとした軽食も買える。 お弁当とお茶を買い、駅のベンチに座ってもくもくと食べる。 ……あ、ポットがあったなぁ。 かっぷうどんも買えばよかった。 などと思いながら、辺りを見渡すと、まだ霧が濃い。 この時期、美瑛の朝は大変冷え込む。 気温は7度だ。 それでも、空には青い空が広がり始めている。 8時25分に松浦商店でマウンテンバイクを借りる。 なんと、偶然にも昨日借りたのと同じ自転車を再び借りる事になった。 とりあえず、どう行けばいいか、松浦商店のおじさんと相談し、出発 する事にした。 今日行くルートは、美瑛北西、パッチワークの丘コースだ。 辺りには朝もやがかかり、そのもやが風で淀んで、なんとも幻想的だ。 北西へルート通りに進み、横断歩道を渡って、長くまっすぐな美瑛の 国道237号を自転車で行く。 美瑛駅から国道へ繋がる場所にコンビニがあるので、ここで必ず飲みもの を仕入れておけば、後で後悔しなくてすむ。 しかし、ここが北海道だからか、信号機が少ない上に車が凄い勢いで通り すぎていく。 ……こわっ(汗 途中から道をそれ、急な坂道を上っていく。 ……ぜえっぜえっぜえっ……これが……きつい(汗 坂の途中にカルビーポテト工場があるので、良い目印になる。 上まで上っていくと、ちゃんと道路の到るところに看板が立っている。 ふむふむ、ケンとメリーはこっちか…… きこきこと自転車をこぎこぎ、ケンとメリーをみつける。 ……うわ、こんなにでかいのかい( ̄▽ ̄;) ■ ケンとメリーの木 ■ 1972年、4代目日産スカイラインのCMに登場した木。 BGMが「ケンとメリー 〜愛と風のように〜」だったので、ケンとメリー の木と呼ばれるようになる。 この木のすぐ傍に、「ペンション ケンとメリー」というペンションがある。 あまりにも木に近いため、写真撮影スポットにもなっているという(笑) 花火オーケーだそうですよ。 ペンション ケンとメリー 場所……美瑛町大久保協生 電話…0166-92-4179 送迎あり・要予約 一泊二日・平日¥7000〜8000 休前¥7500〜8500 まだ朝もやがひどいので、一枚だけ撮って、帰りにまた訪れて写す事にした。 このように、早朝、もやが多い時には快晴になるそうだ。 空は、少しずつ青空が広がってきている。 さて、看板と地図を便りに、この先のセブンスターの木を目指す。 いやしかし、坂を上った先は、見渡す限り広大な畑が広がり、天気はいいし、 最高のロケーションだ。 様々な景色を撮影しながら進んでいるが、見せて頂いているという謙虚な 気持ちを忘れてはならないと思った。 農家の方々に迷惑をかけたりしないで、思い出とゴミはもって帰りたい。 やっていいのは、見る事と写す事と、感動する事だけだ。 道路はしっかりと舗装されているので、自転車でも楽に進む事ができた。 周りの景色を何度もカメラに納めながら進んでいると、お目当ての木が 見えてきた。 ■ セブンスターの木 ■ 1976年に、セブンスターの観光パッケージに使用されたカシワの木。 セブンスターは、1969年に国産品で初めてチャコフィルターを使用した 煙草だ。 ここは、もしかしたら、本当にセブンスター……北斗七星が素晴しい 眺めなのかもしれない。 がしかし、この木も最近は有名になりすぎたのか、道路をはさんで駐車場 ができて、観光地としての様相を整えすぎてしまい、美瑛の雰囲気は薄れ てしまっている。 近くでは、トラクターが農耕作業を行っており、ここが美瑛では普通の 場所だと、改めて思わされた。 でも、駐車場があって、さあ、ここで停車してここから見よう! とか 準備されてる自然って、自然とは言わないような気もするなぁ…… まあ、仕方がないのかもしれないけれど(^^;)。 来ていた観光客の方に頼まれ、写真を撮ってあげる。 自分も撮ってもらい、さて、次はどこに行こうかな。 セブンスターの木からすぐ近くに、下り坂がある。 そこを気持ち良く下って行く。 見渡せばすぐ見つかる所に看板が立っていて、あまり迷う事もない のが嬉しい。 坂を下り、そして上り。 アップダウンの激しいパッチワークコースは、自転車で行くには体力 がなによりも要求される。 ふうふうふうふう。 あああ、大変だぁっ!( ̄□ ̄;) そして大変な思いをしながらも、坂の途中に、三本の木を見つける。 ■ 親子の木 ■ 数々のポスターに出演している、有名な三本のカシワの木。 広い畑のその向こうに立つこの木々は、大変目立つ。 小さな木に寄りそうように、二つの木が親のように立っている、 という姿が感動を呼ぶらしいが、……ちょっと真実は違ったりする。 実は真ん中の木が小さいのは、両方の二本の木が、真ん中の木のぶんの 養分まで吸い取っているからだ。 つまり、両方の木々によって、真ん中の木は痩せ細っている。 ……それを知っていると、ちと感動は薄れるかなぁ( ̄▽ ̄;) まあ、それでも、この広い畑にぽつんと木々が立っている姿は 美しさの中にシュールさがあって、とても面白いものだ。 数枚撮って、先に進む事にした。 美瑛の景色は素晴しいのだが、調子に乗って畑にずかずか乗り込む 人間が結構いる。 旅人には非日常でも、そこに住む方々にはいつもの暮らしの営みがある。 それを無視して、町民の方々に迷惑をかけるのだけは、旅行者として 絶対に避けたい。 『旅の恥はかきすて』は、正しくない。 かいていいのは日記だけ。恥をかいて笑うのは、愚の骨頂だ、と思う。 とか考えながら進む。 が。 きこきこきこきこきこきこきこきこきこきこきこきこきこきこきこきこ きこきこきこきこきこきこきこきあああああっ!坂あっ( ̄■ ̄;) 次に向かうのは、マイルドセブンの丘だ。 が、そこに行くまでにも、素晴しい景色があった。 名前はついていない。 ありふれた木々が、旅行者にとって自分だけの特別な木々になる。 そんな景色を、美瑛でいくつも見つけた。 美瑛にいるあいだに、フィルムがどんどん無くなっていく。 さすが、美瑛(笑) 地図と立て看板を見ながらマイルドセブンの丘を目指す。 予想以上に上りが多く、途中休憩と水分補給を挟みながら先を行く。 そして、飽きるほど坂道を行った先、地図には「ここがそう」と書かれて いるその直前には…… 坂!(笑) 仕方が無い、上るか。 地図を見ると、どうもショートカットできそうな農道がある。 畑ではないようだし、轍がある。お、ここは行ってそさそう(汗 車は頻繁に通っている所なら、気を付けていけばいいですよね(^^;) と言いつつ、自転車を押してそこを行く。 のんびりと辺りの畑を見ながら、サンセットヒルが見えてきた。 もうすぐ、マイルドセブンの丘だ。 ■ マイルドセブンの丘 ■ 煙草のマイルドセブンのポスターの風景に使われた事で有名になった 場所だ。写真家には、ここにあるサンセットヒルが、夕焼けの写真と してとても好評。 どのあたりが『マイルドセブンの丘』なのか分からず、少し 辺りをウロウロしてしまう(^^;) 丘の上に防風林があり、それがマイルドセブンの丘の有名な写真 にもなっている。これは『サンセットヒル』ともいい、冬の夕方の 風景が、一番このあたりを引き立てるのだそうだ。 この丘はあたりの景色がよく見え、とてもいい雰囲気だ。 写真を脚立を立てて撮っている人もおり、雄大な自然がどこまでも 広がっていた。 何枚撮っても撮り足りない風景だ。 が、ちらりと時計を見ると10時を過ぎていた。 まずいな、そろそろ行かないと……。 後ろ髪を引かれる思いで、マイルドセブンの丘を後にする。 南へと下り、途中を北上して、北西の丘展望公園を目指す。 この途中にもいい風景がたくさんあり、寄り道しながら、 写真に撮りつつ先を目指す。 さて、やはり長くなって参りましたので、分ける事にしますね(笑) 興味のある方は、次ページへどうぞ〜(^^)/ |
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