トリックアート
〜トリックアート美術館 片目で見ると奥行きが……〜

■ 北海道旅行日記 美瑛〜富良野編6 ■


タクシーでの移動が不可能という事なので、チーズ工房から
公園を横切ってぶらぶらしていく。

チーズ工房に隣接する公園を抜けると、舗装された道路へと
たどり着く。
そこから右手に顔を向けると、修学旅行生が帰ってくるのが見える。
あっちにも、何やらあるらしい。
ぶらぶらとその方角へと進んでいくと、店と、洒落た建物が見えてきた。

■ ふらのはるにれ館 ■

ここは、いろいろな富良野グッズの置いてあるお
土産屋さんのようだ。
木で造られた雰囲気のいい建物で、周りの自然のイメージを壊す事の
ないように配慮されている感じだ。
散策ついでに、こんな所に寄ってみるのもいいかもしれない。

さて、このお土産屋さんのすぐ近くに、緑の屋根の建物が見えてきた。

■ 丘の写真館 ■

森の中にひっそりと建っているような、
なかなか良い雰囲気の建物だ。
1983年に東京から富良野に移住して、北海道の写真を撮り続ける
写真家、渥美顕二氏の写真を常設展示している。
木や石を使ってレイアウトされた館内で、様々な美しい北海道の自然
をパネル展示で楽しむ事ができる。
富良野や美瑛の自然を写した『丘物語』やCGを中心に展示したコーナー
もある。
売店では、ポストカードなども販売中。


場所………中富良市中五区2879
営業時間…9:00〜17:00(5〜9月)
無料
木曜日定休

さて、チーズ工房からこの丘の写真館に向かうまでの間は、緑の公園
があるが、この公園の端に、羊を放牧している、小さな牧場があった。
看板には『
めん羊牧場』と書かれており、小さな羊が、草を食んでいた。
近づくと、羊が寄ってくる。
『エサクレー( ̄▽ ̄)』
と言っている気がするのは……うん、気のせいだろう(笑)
しかし、羊の毛が結構固い事を、この時初めて知りました(笑)

さて、公園からアイスクリーム工房、チーズ工房を通りすぎて駐車場
まで行くと、運転手さんが笑顔で迎えてくれた。

「なんとかなりましたよ〜(;´▽`)」

お疲れさまでした(^^;)

さて、何とか車も元に戻り、ここから近い観光地へと向かう事にする。
場所は、新富良野プリンスホテルだ。
タクシーの運転手さんが、
「あそこはね〜、一人一泊23000円からなんですよ〜」
とか言う。
……たかっ( ̄▽ ̄;)
さすがに、一人の旅行でそこまでの値段は出せないなぁ。
でも、一度は泊まってみたい……(笑)
ちなみに、後で調べて見ると、14000円から宿泊はできるみたい。

そんな無駄話をしている間に、車はホテルへと到着する。

■ 新富良野プリンスホテル ■

森に囲まれた静かな場所に建つ、白い大きな建物が、新富良野
プリンスホテル
だ。
12階建ての建物で、室内はゆったりした空間と、統一された色調
が人気。
最上階にはレストランがあり、洋食、和食とも楽しめ、レストランや
寿司処もあり、食後はラウンジでカクテルも楽しめる。
全天候型テニスコート、屋内温水プール、宿泊者専用サウナなど、
様々な施設も充実している。
ホテル内のパン工房では、1日4回焼きたてのパンが売りだされている。
冬期には、宿泊者むけに、「北の国から」のロケ地のを巡る、
「富良野・麓郷メモリアルツアー」を無料で行っている。

場所………富良野市中御料
営業時間…9:00〜17:00(5〜9月)
電話………0167-22-1111
チェックイン:16:00(11月下旬〜5月下旬は15:00)
チェックアウト:14:00(11月下旬〜5月下旬は12:00)
無休
一泊14000から

今回は泊まる訳ではなく、このホテルの近くにある場所に来たのだ。
そこは、緑をうまく使って、なかなか面白い雰囲気作りをしている
観光地だ。
ホテルの宿泊客もたくさん訪れており、なかなか賑わっている。
タクシーの運転手さんは、近くで寛いでくるというお話しなので、
私は、そこに行ってみる事にした。

■ ニングルテラス ■

クラフト工房、カフェが立ち並ぶ、新富良野プリンスホテルの
駐車場の一角に広がる
ログハウス仕立てのクラフトショップ
ここは、「北の国から」の作家、倉本 聰氏のプロデュースで誕生した。
木道で各店舗が結ばれており、森の中を散策するような感覚でショッピング
を楽しむ事ができる。
工房では、木の幹や枝を生かしたクラフト製作や、ペーパークラフト
製作も楽しめる。
このニングルテラスには「
チュチュの家」という喫茶店があり、ここも
「北の国から」の舞台に使われている。

場所………富良野市中御料
営業時間…12:00〜21:00
電話………0167-22-1111
休日不定

結構木もれ日が差し込んで、とても気持ちの良い場所だ。
ただ歩いているだけで、とても寛げる。お土産物屋さんも多い。
この新富良野プリンスホテルに来るのが、車のない者には結構骨だが、
デートスポットとしては、なかなかお洒落な所じゃないか、と思う。
でもやはり、要車、ですね( ̄▽ ̄;)

さて、20分くらいゆっくりして、運転手さんの所へ戻る。
時間は3時半あたり、さて、どうしようか、どこか行きますか、と
いう話になり、あとひとつくらい、行ってもらってもいいだろう、
と考えた。

「それじゃあ、トリックアート美術館に行きたいのですが……」

トリックアート美術館は、富良野駅よりも美瑛駅に近い位置にある。
というか、美馬牛駅と、上富良野駅の真ん中あたりにあるため、
ファーム富田よりも先に行ってもらっていれば、無駄にならずにすんだ。

う〜ん、ちょっとしっぱい( ̄▽ ̄;)

まあ、今それを言っても仕方がないので、国道237号を北上。
運転手さんと、たあいもない話をしながら進んで行くが、ワインの試飲
で気持ち良くなっていた事と、疲れもあったのか、ちょっとウトウト。

タクシーは国道を順調に進み、トリックアート美術館へ。
うわ、これはまた……(^-^;)

■ トリックアート美術館 ■

おお建物にダビデが! これは凄い彫刻!Σ( ̄□ ̄;)
とか驚いていたら、運転手さんが一言。

「いや〜、凄い
ですよねぇ」

は?
ですかこれ!
……やられました(汗)
トリックアート美術館は、
その建物自体が、既にトリックアートでした。
壁面全体に描かれた絵画は、まるでそれが本当にそこにあるかのようだ。
ここは、目の錯覚を利用したアートがたくさん展示された美術館で、
見る位置や角度によって見ためががらりと変わるものや、片目を閉じると
立体的に見えるもの、動いても手や目が付いてくる絵など、様々なアート
がある。
規模は、トリックアート美術館では、日本一の大きさを誇るらしい。

しかし、絵というのは、描き方次第で、ここまでリアルに表現できる
のか、と、
正直驚いた
絵画はどこまでいっても絵画でしかないと思っていたのだが、人の造る
色は、無限大だからだろうか、とても自然な立体が表現されていた。
壁だけでなく、天井にも大きな絵画がある他、実際に
製作風景も見る
事ができる
のもいい。
中は、撮影OKで、スタッフが撮影ポイントなどを教えてくれるので、
積極的に聞いて撮影するといい。

場所………上富良野町深山峠
営業時間…9:00〜18:00
     10:00〜17:00(11月〜4月)
電話………0167-45-3788
無休
入場料:1300円
駐車場:200台
ホームページ…………(ふらのびいる館 ホームページ内)
http://www.furano.ne.jp/furano-beer

ここはなかなか楽しい所で、運転手さんも色々と教えてくれた。

「こっちがいい感じで見えますよ」
「ちょっとこっちから動いてみてください」

運転手さんとスタッフの方に言われるがまま動いたり、撮影したり。
楽しい一時を過ごしていると、運転手さんが声をかけてきた。

「時間も時間ですし、そろそろ行きましょう」

う、もうそんな時間ですか。
後ろ髪を引かれる思いで、トリクアート美術館を後にする。

今回の富良野旅行では、運転手さんにとてもお世話になった。
お喋りが好きな人だったので、色々と観光地の事を聞きながら行けた
のも大きいし、何より退屈しなかった。
貸切で長時間、長距離を走ったせいでかなりの出費になったのも確か
なのだが、巡った観光地の数、それらの距離、手間ひまを考えると、
元は取れたのではないか、と思う。
おおよそ4時間で21600円
これを高いと思うか安いと思うかは、人それぞれだが、私は丁度いい
値段ではないかと思う。

タクシーは、富良野市内を通り、ホテル・エーデルヴェルメへ到着する。
運転手さんにお礼を言い、
記念にタクシーを写真に納める(笑)
タクシーを見送った後は、ホテルでメモをまとめながら、ゆっくりと
寛ぎ、光明石温泉のジャグジー風呂で体をほぐす。
タクシーに長時間乗ったために、肩や腰がかなりこっていた。
しかし、風呂に入ってマッサージしたからか、かなり体は軽くなってきた。
その勢いで(笑)夕食へ。

今日の夕食はビーフシチューヽ(≧▽≦)ノ♪

おいしゅうございました(笑)

食事の後は、急激に眠くなる。
やはり、タクシーに乗っての長時間のツアーが、自転車に乗るよりも
疲れるものだったらしい(^^;)
体を動かさない上に、長時間同じ姿勢は、確かに体を動かしている
よりも、大変かもしれない(汗

さて、明日は最終日。
悔いの残らない旅行にするために、ゆっくりと休んで、明日に備える
としよう。

では、おやすみなさーい……( ̄▽ ̄)

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