〜自然学舎から見た羊蹄山〜

◆◆ 北海道旅行日記 函館〜ニセコ編3 ◆◆

一にきこきこ、二にきこきこ。
三、四もきこきこ、五もきこきこきこきこきこ。

ぜえっ、ぜぇっ、ぜぇっ!

……なんだこの道の険しさは!(爆)
登りよりも下りが多いのが、なんとも救いだが、と、とにかく、
遠い! 遠いぞ!
ニセコ駅の近くから北上すると、ちょうど記念館へと続く道へと出る事ができた。

ニセコ駅近くを国道5号へ行く途中、橋を渡る事になるのだが、そこに、
ヘリポート
つきの公衆トイレ
が。
また、自然学舎からニセコ駅近くに至るまでにも、ヘリポートがあった。
……ヘリポートが平然とそこにある所って、そうはないですね(汗)
自然学舎から南下して、突き当たりを東へと向かって進んでいく。

西へ行けば、沼巡り方面なのだが、かなり遠いうえに、夜は道路灯もなく危険で、
さらには熊すら出るという強烈な所なので、自転車では断念。
……っていうか、自転車じゃ行けません、神仙沼( ̄▽ ̄;)

ちなみに、駐車場から神仙沼のある湿原までは、整備された道を歩いて15分ほど。
6月上旬から8月まで高山植物の可憐な花を見ることができる。
ピークは緑の湿原の中でワタスゲが揺れる7月上旬頃でしょう。
花の撮影をしたいなら、早朝から午前中までが、みずみずしさもあり適しているが、
神仙沼自身は撮影場所が限られるので注意。
北東方向にカメラを向けることになるので、早朝は逆光状態、午後からは順光に
なるので覚えておきましょうね。

また、有島武郎記念館とは逆方面には、『1000m台地展望台』という、ニセコを
一望できる場所がある。
スキー場の山の頂上にあるが、夏場でもリフトは稼働しているので、こういう所も
いいかもしれない。

さて、長く続く坂に苦労を重ねながら、やっと付きました、記念館。

■ 有島武郎記念館 ■

有島記念館有島武郎生誕100 年を記念して1978年開館。
 開館9:00〜17:00
 休館日 月曜・12/31〜1/5
 有料
 ニセコ駅から車で5分
 ニセコ町有島57 0136-44-3245

入場料は、450円……確か(ぉ

その名の通り、作家、
有島武郎を記念して造られた記念館だ。
中には、有島武郎の足跡や、ゆかりの人物についての説明や写真、『或る女』
のモデルになった人物と有島の経緯など、文学に興味のある人なら、なかなか
興味深い展示がなされている。
有島が洋行した時の資料などがスライド展示されている、『有島カルチャー
センター』と、『有島アートギャラリー』とに分かれている。
『惜しみなく愛は奪ふ』『生まれ出づる悩み』『カインの末裔』等の作品を
残した有島武郎。
彼は1978年東京生まれ。父は大蔵官吏で、後に実業家となる。ニセコで小作農場
の開拓も行っていた。
幼少期より、そのような父から英才教育を受け、父の死後、創作活動を開始する。
晩年、人妻と恋に落ち、心中する。
『私たちは愛の絶頂期に於ける死を迎える』
という言葉が残っている。

……しかし、いかんせん時間がない(^^;)
もう日は沈みかけている。
時間はそろそろ午後5時。移動しないとまずいかなあ……。
あまり記念館をじっくりと見てはいられないので、興味のある箇所を重点的
に見て、外の牧場を見てみることにした。

■ 有島サフォーク牧場 ■

有島武郎が造った、羊の放牧場だ。
農場の解放と共生農場を目指した有島の理想をかいま見られる場所だ。
主にサフォーク種の羊が放牧されているので、サフォーク牧場という。
羊蹄山がちょうどバックにあり、洒落た小屋や、緑は、被写体としては最高だ。
のどかでとても良い雰囲気の牧場だが、柵がないのをいい事に、花を踏み荒して
撮影するような人間が問題となっているようだ。
皆さんも、辺りには注意して撮影してくださいね。

さて、時間もかなり押していて、暗くなってくると、ヘタすれば帰れなく
なりそうなので、国道から南下し、県道と交わる場所まで戻る。

■ 道の駅 ■

ここは、
ニセコビュープラザといわれている所で、最近できたビュースポットだ。
特産物などのフリーマーケットがあり、情報館や、売店もある。
観光客も結構多く、どちらかというとドライブインのような感じだ。
休憩している人も結構な数いるようだ。
ここでソフトクリームをほおばりながら、地図を見てみる事にする。

ここから7〜8キロ南東へ行くと、羊蹄青少年の森、森林学習展示館、そして、
羊蹄自然公園がある。
その北側すぐに羊蹄山の裾野が広がり、登山道が北へと続いている。
葉野香ちゃん、ここっすか、君がいった所は(汗)
ここ以外だと、登山口は限られるから、ここなんだろうなあ、登ったの。
しかし、地図で確認して改めて思った事だけど、高校生が車なしでデートでふらっと
行けるとこじゃないです、ええ。
まさに根性対決(^-^;)

さて、帰りは、
。坂。登り坂ヽ( T▽T)ノ

ぜぃぜぃぜぃぜぃ……坂の頂点はまだかぁぁぁぁぁっ!
ああっ、下り坂。や……休めるぅぅぅぅ

×5くらいこれを繰り返す(笑)
6割登りが続きます。

道の駅を午後五時に出て、自転車を必死でこぎ続ける。
あああ、お尻が痛くなってきた( ̄▽ ̄;)

帰りは、なかなかハードな帰宅となりました。
なんといっても、寒くなるほど汗かきましたもん。


さて、汗びっしょりで帰ってくると、ホテルの人がにこやかに言いました。

『お付かれ様でした』

……ホントに疲れましたよ(A ̄▽ ̄;)

時間は、5時35分。
預けておいた荷物を受け取って、部屋の鍵をもらう事にする。
夕食は、どうやら午後七時からのものがあるようだようだ。
ここは、先に温泉に入って、疲れと汗を流したい(^-^;)

って事で、おんせんおんせーーん。

ニセコプリンスホテル ひらふ亭の温泉はなかなか広い。
湯は黄色がかっており、温度も適温。
洗い場はブースみたいになっており、他人のかけ湯をかぶる事もなく、
なかなか親切な造りかもしれない。
またサウナもあり、温泉で寛いでいるうちに、疲れは吹っ飛んでしまったようだ。
露天風呂があるので、ちょっと行ってみることにした。
湯船にゆったり浸かって空を見上げると、奇麗な三日月が見える。
そういえば、中秋の名月は、今年は10月1日だそうで。
もうすぐだなあ、などと考えているうちに、のぼせそうになってきたので、
温泉を上がる事にした。

ああっ、体が軽い!

さて、軽くなった所で、晩ご飯でございます。
食事は、かなり広い食道で、バイキング形式でとる事になる。
食堂には、結構な数の観光客がいた。
不況と言われながらも、団体さんは夏場のニセコにもたくさん来ている
ようだ。
最初に食事券をもらっており、これを食堂の入り口にいる人に渡して入る。
いきなり、滅茶苦茶ウマそうなステーキが。
え、いくらでも取っていいんすか! うれしーーー。
お肉やらお刺身やら取りに取る。
しゃけの塩焼にお茶漬け、ステーキに備え付けのパスタ。
もうなんでもありですが、今日は特別に美味しいのです、晩ご飯が(笑)。

温泉上がりに浴衣着て、たらふく食べてビールを飲んだ雄。
もう、ユルユルです(爆)

ビールは後払いという事になりますが、やはり飲まないと(ぉ

食って飲んで、ユルユルのまま部屋へ。
早起きのために、今日の出来事をメモ帳に記して、寝る事にする。

移動に苦労はしたものの、美味しいものと温泉で回復し、幸せの中で就寝。

さあ、明日は小樽だ〜〜、って事で、お休みなさい…………


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