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作刀時期・作風

刀は、その作られた時期や、作った所、作った人などで、
様々に分けられます。
ここでは、そういった作刀された時期によっての分類や、
作風の違い等について、少しだけお話しします。
何か違いがありましたら、メールや掲示板でご報告をお願い
致します(^^;)。

さて、まずは、刀の作刀された時期で、どう呼ばれているか、
についてのお話です。

おおまかに分けて、次のように分けられます


直刀(上古刀)
古墳時代〜707年あたりまでに作られた刀。
古刀
平安中期 、鎌倉時代、吉野時代 、室町時代 、
平安時代から文禄までに作られた刀 。
新刀
桃山時代、江戸時代中後期まで、慶長以降、
安永(江戸中後期)までに作られた刀
新々刀
江戸時代、幕末時代、 明治時代初期までに作られた刀
現代刀
明治時代中期から大正、 昭和、 平成に、
昔のままの鍛練法によって作られた刀


こう見てみると、刀も時代の移り変わりによって、
様々に変化しているんですね。

さて、次は、作られた場所により、これも色々と言われています。
これも、分類わけしてみました。

刀の産地として、良くされる分け方が、『五畿七道』と呼ばれるものです。
『五畿七道』とは、畿内にある、山城、大和、摂津、河内、和泉の五カ国と、
東海、東山、北陸、山陰、山陽、南海、西海の七道五十二カ国を含めた、
日本の総称です。

この中で、山城、大和、相州、美濃、備前は、一門と目される刀工群であり、
『五カ伝』として、今に伝わっています。

では、この五カ伝を、ちょっと分類分けしてみましょう。


五カ伝
その特徴
古刀期の著名な刀工 新刀期の著名な刀工
山城伝 直刃(すぐは=直線的な刃文)が多い 三条宗近、来国俊、
来国光
梅忠明寿、肥前忠吉、
伊賀守金道
大和伝 基本は柾目肌
(まさめはだ=柾目板のような鍛肌)。
千手院一類、当麻、
手懸
越前康継、仙台国包、
南紀重国
相州伝 焼刃の乱れ刃にの中に
細かい粒がみられる。
新藤五国光、正宗、
貞宗
繁慶、直胤、
清麿
美濃伝 刃中に尖り刃をまじえる。 兼氏、兼定、
村正一類
政常、大道、
大村加ト
備前伝 焼刃の形に白い線が見られる。
丁子乱か腰の開いた乱刃。
友成、正恒、
包平
河内守国助、助広、
水心子正秀

この『五カ伝』で分類するのは、この中に日本刀の特徴のすべてが
含まれているといって過言でない点にあります。

古刀期には、製造技術はほぼ確立されていた刀ですが、
それ以降は、古刀を手本に、様々な作刀が行われてきました。
詳しく分類すれば、それこそ多岐に渡るので、ここでは、『五カ伝』
で止めて逃げます、私は(^^;)(笑)。


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