津別峠からの眺め
〜津別峠から〜

■ 北海道旅行日記2002 層雲峡編〜網走〜川湯編2 ■


さて、網走刑務所を出てから、博物館網走監獄へ。
時間は、ちょうど1:00ごろ。

■ 博物館網走監獄 ■

運転手さんが、ちょっとした割引券を分けてくれた。
それを持って、
再現された鏡橋を渡り、博物館の受け付けへと行ってみる。
まずはそこで入場券を買い、入場することになるのだが、入る時に
1枚写真を撮られる。
これは入場するときのお客さんを撮影して、博物館を出る時に、販売
しているものだ。これは出所証明書と一緒に、売り出される。
網走監獄の歴史を展示した博物館を巡ってみる。
前述したように、明治10年代は、道東の道路整備はほとんど行われて
おらず、農地開拓の必要性もあり、多くの囚人が北海道に送られて
道路整備、開拓に、この網走監獄を拠点として従事させられた。
展示されている博物館網走監獄では、実際に昭和59年9月まで実際に
刑務所として使われていた放射状舎房、
レンガ門浴場教誨堂
味噌醤油倉庁舎などが、移転復元されている。
注目は
放射状舎房で、二重施錠扉や、明治期の建築を思わせる天井、
床に組み込まれた15cm間隔の太い柱など、見るものが多い。

場所………網走市呼人1-1
開館時間…8:00〜18:00(4〜10月)
     9:00〜17:00(11〜3月)
大人:1050円 大学・高校生:730円 小・中学生:520円

荷物を預てくればよかったなぁ、などと思いながら、重い荷物を持って
博物館内を巡る。
……博物館といっても野外展示がほとんどで、博物館の敷地全体で、
当時の網走監獄の状況や、受刑者の生活が説明されている。
でも、
ロウ人形が変にリアルで、ちょっと気持ち悪かったりもする(笑)
ただ、冬はマイナス何十度になるか分からない所で、こんな過酷な
作業を強いられていたのかと思うと、ちょっとぞっとしない感覚だ。

ここで1時間ほど過ごし、1時45分ごろ、入る時に撮られた写真を
出所証明とともに買い、お土産を買う。
そして、ハイヤーを予約した2:10まで、ソフトクリームをなめながら
ゆっくりと外のベンチでくつろぐ。

2:10にハイヤーが待っていたので、それに乗って駅までいく。
網走駅から、2:32発特急オホーツクで、川湯温泉へと向かう事にする。

裏摩周展望台に行こうかと思い、緑駅あたりで降りようかとも思ったが、
距離がとんでもない事や、タクシーが拾えなかった時の喜劇を考えて、
素直に川湯まで行く事にした。

■ 川湯温泉 ■

屈斜路湖北東に位置する温泉郷。
1886年に、硫黄採掘職人のために開かれた小さな湯宿がはじまり。
現在では、道東指折りの温泉郷として有名になっている。
アトサヌプリ(硫黄山)の北側2kmにある温泉街で、「川湯」の名前
の通り、温泉街を流れる川には温泉が湯気を上げて流れ、湯だまりには
湯の華も白くたまっている。
源泉は一帯に77カ所もあり、泉質は、北海道でも珍しい強酸性の硫黄水素泉
で強い抗菌力がある。
水虫や、アトピーなどの皮膚病にも、抜群の効果が期待できるようだ。
冬には、『ダイヤモンドダスト in KAWAYU』というイベントも、
イルミネーションの中で開催されている。これは、ドライアイスを、上空の
バルーンから降らせて、人工のダイヤモンドダストを降らせようというもの。
1月中旬から3月上旬までくらいの間で催されるようなので、興味があれば
川湯温泉観光協会(01548-3-2255)まで連絡してみよう。

川湯駅は、これでもか、というくらいに静かな所で、ちょっと驚く。
バスが停まっており、これに乗って温泉街へと向かう。
お客さんが少ないということもあったのか、バス停ではなく、
ホテルの前で停まってくれた。
運転手さんの心づかいに感謝。
そして、今日のお宿、川湯グランドホテルへ。

■ 川湯グランドホテル ■

川湯温泉街にある、林に囲まれた静かな場所にあるホテル。
中は、和室と洋室があり、個人宿泊の場合は洋室に通される。
コーヒーラウンジやカラオケボックス、写真家の藤 泰人氏の写真ギャラリー
もある。
アトサヌプリの湯、カムイヌプリの湯は、源泉100%の酸性湯だ。
川湯グランドホテルは、とてもお客に対する対応が良く、気持ち良く
チェックインできた。

場所:088-3465 北海道川上郡弟子屈町川湯温泉
電話:01548-3-2311
※詳しい宿泊料金表は、下記アドレスまで
 
http://www.kawayu-gh.com/

ここで、これからの予定を相談し、1ケ所くらいはいけそうという事
なので、タクシーを呼んでもらい、展望台へ行く事にした。

行き先は、津別峠と美幌峠だ。

タクシーの運転手さんに相談してみると、行けそうだという事なので、
まずは津別峠へと向かってもらう。

「夕方なので時間もないし、飛ばしますよ〜〜」
ブオオオオオン!!
「ひいいいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!((( ;°□°)))」

距離が距離なので貸し切りにしたタクシーは、凄いスピードで道を行く。
信号機のない道路は内地よりも道幅が広く、とても飛ばしやすい(笑)
ここで、いろいろと身の上話をしながら、楽しく向かう。
地図で見るととても近そうだが、かなり距離がある。
時間はどんどん過ぎていき、日も沈んでいく。

途中から細い山道を登っていくが、その途中で、ひょいっと鹿が顔を
出してきた。

おおお! 鹿!!!

運転手さんが気を効かせて、徐行してくれる。

「ここらへんは、まだ観光地としては有名ではないので、鹿も人を
 あまり怖がらないんですよ」

私が近くでカメラを構えても、知らん顔で草をむしゃむしゃ食んでいる。

車をすぐ横に停めてパシャパシャ
   ζ ζ
……( ’仝’)♪

……ほんとだ( ̄▽ ̄;)

何枚か写真に収めるものの、暗いためにろくな写真が撮れない。
むう、残念〜。

そんなこんなで津別峠に到着した時には、もう空は赤く染まっていた。

■ 津別峠 ■

川湯温泉のあたりで峠、といえば、有名なのが美幌峠だが、この津別峠も
なかなか有名なスポットとして人気を集めている。
お城のような三階建ての展望台は、中に休憩室もあり、落ち着いて風景を
楽しむ事ができる。
屈斜路湖から津別町へ至る途中にある峠がこの津別峠だ。
展望台のある標高が美幌峠よりも高いこともあって、より遠くまで景色が
見渡せる。
眼下には屈斜路湖、その右手には摩周岳や硫黄山、左手には知床連山に
オホーツク海。まさに
360°のパノラマだ。
あたりはとても静かで過ごしやすく、とても良いスポットだ。

和琴半島から国道を北西に。途中から山間道路を登り、計8km。車で30分。
半島からでも結構な距離があるので注意。

運転手さんも展望台に来て、一枚撮ってくれる。
日も本格的に沈んできたため、急いで次の美幌峠に向かう事にした。

美幌峠に向かう途中、またまた鹿にでくわし、ここでも何枚か写真に
収めておく事にする。
だが、やっぱり暗いためか、ろくな写真が撮れませんでした(TдT)

「……う〜〜ん、残念だけど、もうだめかな〜〜〜」

運転手さんはそう言いながら、猛スピードでタクシーは疾走する。
だが、美幌峠は、予想以上に遠かった。
いくら飛ばしても、全く到着しない。右手に見える屈斜路湖も、だんだん
暗くなり見えなくなってくる。

■ 美幌峠 ■

美幌峠に到着した時には、あたりはすっかり真っ暗になっていた。
しかし、私も運転手さんも、ここまできたらもうヤケクソで、峠にずかずか
登っていく。
楽しまなければ損、といった所だろうか(笑)
少しでも何か見られれば、と思ってはいたが……

    _,._
……(;’-’)?

真っ暗でした(汗)

あたりは何も見えない。わずかに屈斜路湖の中島が見えるくらい
で、ほとんどは闇の中だ。
残念だが、それでも記念にと、峠の標識も写真に収めておく。暗いぃ。
ついでに屈斜路湖も写す。
暗いぃぃ(TдT)
この美幌峠は、屈斜路湖の外輪山にある、標高525mの峠だ。
往年の大ヒット映画「君の名は」の舞台としても有名で、屈斜路湖にある
展望スポットの中で一番の人気を誇る。
またここには、美空ひばりの「美幌峠」の歌碑もある。
売店ではクマザサそばやジンギスカンも楽しめるほか、お土産もここで買える。
晴れていれば眼下に屈斜路湖、遠方には摩周岳や斜里岳までもが一望できる。

……しかし、こんな暗い時にも、車が停まっている。
人事ではないのだが、こんな暗いのに、なにやってるのだろう(笑)

さて、もうここにいても仕方がない。
……残念だけど、今回はあきらめるとしよう。

帰り道は、明りが全くない暗い道路を帰る事になる。
まさか、屈斜路湖沿いの道路に一切道路灯がないとは思わなかった。
慣れていないと、これは怖いかもしれない(^^;)
運転手さんがかなりの動物好きなようで、猫を何匹も飼っているとか
そんな話をしながら川湯温泉へ。

川湯グランドホテルに到着、まずはお腹がすいたので、チェックイン時に
決めておいた時刻に食堂へと赴く。
ちゃんと区切られた私用のスペースに通され、そこで、蒸篭で蒸された
牡蠣、海老、蟹。お刺身、そしてカニグラタン。
舌鼓を打ちながら、楽しく夕食をとる。
ウマイ〜〜(* ̄▽ ̄*)
何故、旅先の食事は、こんなにウマイのでせう?

たらふく食った後は温泉です。
タクシーの運転手さんによれば、硫黄山近辺は硫黄泉だが、それ以外では
違う泉質の温泉が沸くらしい。
屈斜路湖、摩周湖あたりは掘ればすぐ温泉が沸くくらい湯が豊富で、それだけ
様々な種類の泉質のものがあるという事だろうか。

さて、男湯の「アトサヌプリの湯」へと入ってみよう。
ここは大浴場で、しかも滝湯もあるので、体を十分ほぐす事ができた。
ここの露天風呂は庭園のようなものが近くに設置されており、ちょっと熱め。
この日本庭園みたいなのがなかなかいい。
ゆったり浸かりながら顔をごしごし……ん?

あああああ、いたたたたたた! 目が痛い〜〜(


この温泉は、道内唯一の酸性明ばん泉で、しかも100%源泉。
……痛いはずだ(ーー;)

ある程度温まって出る。湯あたりは、明日に響ますからね〜。
ほかほかと、いつまでも体が火照ったようにあたたかい。
これは良く寝れそうです。

ちょっとお酒を飲んで、メモをとり就寝。

さあ、明日も早いぞ〜〜おやすみなさい〜〜ZZzzzzz……( ̄▽ ̄)


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